十川 奨己選手 (立命館宇治)

十川 奨己

球歴:立命館宇治

都道府県:京都

ポジション:投手

投打:右 / 右

学年:3 年

195センチながら器用さも武器、立命館宇治の2年生右腕に将来性感じた

<第105回全国高校野球選手権記念大会:神村学園10-2立命館宇治>◇9日◇1回戦◇甲子園

 今大会参加選手中、最も身長の高い195センチの右腕が、甲子園のカクテル光線を浴びながら素材の高さを見せた。

 立命館宇治(京都)の先発・十川 奨己投手(2年)が、鹿児島を制した強豪・神村学園打線に立ち向かっていった。7回途中、13安打6失点で降板する悔しい結果に終わったが、7三振を奪うなど、来年に向けて将来性を感じさせる投球は見せた。

 体全体を使ったフォームは上半身と下半身のバランスが良く、ブレが少ない。変に力んだ部分がなく、関節の柔らかさも兼ね備えているようだ。

 速球は130キロ台後半だが、角度のついた速球で、低めへ制球されていた。指にかかった球では神村学園の強力打者も空振りするほどだった。

 さらに目を引いたのはフォークボールのコントロールの良さだった。大小2種類を投げ分け、カウントを取りながら、時には勝負球として使っていた。フォークだけでなく、スライダーなど、変化球を使いこなせる器用さがある。大型右腕ながら、多彩な変化球を持つダルビッシュ 有投手(パドレス)のように、今後さらなる多彩な変化球の持ち主になれる可能性を感じた。

まだ2年生で、来年夏に向けて体力づくりに励んで体にパワーがつけば、もっと球速も伸びるだろう。そうなれば、フォークをはじめとした変化球も生きる。 甲子園で味わったこの日の悔しさをバネに、大きく成長した姿を来年の春に見てみたいと思った。
更新日時:2023.08.09

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