沖 悠人選手

沖 悠人

球歴:

ポジション:投手

学年:卒業

寸評

藍住東中時代はエース。兄・和仁さん(現:東海大4年)を追って入学した鳴門高でも2年春には公式戦登板を果たし、2年秋にはエースナンバーを背負って四国大会にも出場。1回戦で済美(愛媛)に4失点で敗れたものの。90キロ台のスローカープと110キロ台のスライダーの切れには見るべきものがありました。 その変化球をさらに効果的にしたのは冬場の下半身強化によってもたらされた球速上昇です。昨秋には130キロ前半が精一杯だった直球はMAX143キロまで到達し、「リリースの瞬間まで力を抜いて投げること」を主眼において投げた夏には5試合40イニングを自責点11防御率2.48で乗り切る粘りの投球で、チームを15年ぶりの甲子園へ導きました。 彼の優れた点は真っ直ぐ立った軸足から放たれる馬力溢れる投球。夏のマウンドを1人で投げきれたのも、甲子園で興南相手に15安打を浴びても淡々と121球完投で来たのも、彼の無尽蔵なスタミナがあったからこそです。 その一方で、投球以外の技術は未完成な部分が多く、特に甲子園での大量失点の要因となったフィールディング面は、将来を見据えた上でも大きな課題です。
更新日時:2010.09.04

将来の可能性

昨秋から今夏にかけての成長度は四国地区の高校生投手陣で間違いなくNO1。努力で掴み取った甲子園への道程を忘れることなく、今度は自らの頭で修正点を理解し、修正法を見つけられるように上のレベルでも修練を続けていってもらいたいと思います。 上杖がない分、打者を打ち取るには低めへのコントロールが不可欠なことは甲子園で十分理解できたと思います。よって今後は球速も追求しつつ、持ち前の粘りをより集中して発揮できるような制球力を身に付けることにも執念を注いでもらいたい。そうすれば、数年後には最速150キロの技巧派右腕誕生も決して夢ではないでしょう。 いつも話を聞くと朴訥で爽やかな印象を与える彼ですが、これから先のフィールドは「いい人」だけでは生き残れない世界。是非、グラウンド内ではガツガツ感を前面に出して頑張ってもらいたいです。
更新日時:2010.09.04

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