長尾 幸誠選手
寸評
1年夏から投打に渡って高い才能を発揮してきた宮川祐輝。普段はセンターを守り、終盤になって抑えとして登場する二刀流の活躍を見せてきた。素質は智弁和歌山ではNO.1のものはあるが、現状のパフォーマンスを見ているとその素質の半分も出していないのではないだろうか。 (打撃) 背筋を伸ばした構えには威圧感を感じさせる。スクエアスタンスで、グリップを高めにセットさせる。投手の足を下ろしたところから始動を仕掛けていき、足を回しこむように上げていく。足を大きく上げてその力を持って打ちににく選手である。ヘッドを投手方向にむけながら、トップを深くとっていく。ヘッドを投手方向に向ける傾向があり、差し込まれやすい欠点がある。また前のめりになってしまうになってしまうのも課題である。トップをしっかり形成することができているが、グリップが入りすぎてしまいインコースには詰まらされてしまう。腕が伸びきる外角には強く、巻き込んで長打にすることもできるし、ライト方向へ強い打球も飛ばすことができている。本来ならばヘッドが投手方向へ向いて、尚且つグリップが入りすぎるのでインコースは打ちづらいと思うのだが、彼は詰まらせながらもヒットにしている。肘の畳み方が上手くて、腕周辺の可動域が広いから打ち返すことができているのではないだろうか。とはいっても昨年の選抜から目に見えた成長は感じられず打撃は伸びておらず行き詰まりが感じられる。 (走塁・守備) 打球に対する反応は以前よりも良くなり、守備範囲は広くなっているように感じる。140キロ右腕ということで地肩の強さは基準以上。センターとして求められる能力は満たしている。 塁間タイムは4.40秒前後と左打者に換算すると4.10秒前後とまずまずの脚力はある。昨秋は公式戦9試合で7盗塁を決めているが、選抜では走塁面をアピールはなかった。
更新日時:2011.06.12