坂本 慎太郎選手 (関東一)

異例の1年生抜擢。都大会準優勝の関東一のスーパー1年生を分析

　ノーシードから都大会準優勝を収めた関東一。その中で1年生ながら投打で活躍をしている選手がいる。それが坂本慎太郎投手（1年）だ。Ｕ-12、Ｕ-15代表を経験し、取手シニア時代はジャイアンツカップ優勝を経験した。1年春の都大会からベンチ入りし、左腕投手として、俊足巧打の選手として存在感を示し、スーパー1年生として注目されている。 　そんな坂本はどんな投手なのかというとセンスの高い投手だ。小柄ではあるが、全身を目一杯使って、角度のある直球を投げ込む。いわゆる回転効率の良い速球を投げる。 　右腕のグラブを高く掲げて、真っ向から振り下ろす。投球センスが高く、切れのある直球を内外角へしっかりと投げ込み、変化球の精度も高い。 　野手としてはボールを捉えるセンスや、スピードなどはレギュラーとして出るにはふさわしいものがあり、関東一のスピード野球に適応できている。ただ、これから強くスイングをして、ライナー性の打球をはじき返す頻度を多くできるか。今は高いミートセンスでシングルヒットにできているものの、怖さはない。間違いなく高校を卒業しても続けられる選手ではあるので、センスの高さに加え、強さを求めていきたい。 　上級生の選手が占める関東一において1年生から出るのはかなり異例であるが、それだけのセンスの高さを持った選手であることは分かった。ただ、高校野球でもトップでいくには、相当なパワーアップが必要と考える。 　どんな成長をたどるのか注目をしていきたい。