友廣 陸選手 (北陸)
130キロ後半も切れ味鋭い直球と度胸満点の投げっぷりで北信越の頂点へ
今年の秋季北信越地区大会を制したのは福井県3位で出場した北陸だった。福井県同士の決勝となった優勝候補筆頭の敦賀気比戦では、延長戦のしびれる展開を制して、34年ぶりに優勝した。その中心にいたのが、右腕エースの友廣 陸投手(2年)だ。 185センチの長身を目いっぱい使った大きなフォーム。直球のスピードこそ130キロ台後半だが、角度のついた切れ味鋭い球質で打者を凡打に打ち取っていく。特にピンチになると、全力投球での投げっぷりがよく、直球で空振り三振を奪うシーンも多かった。北信越大会の日本航空石川(石川)戦では5安打完封劇を見せるなど、細身ながらスタミナも十分ある。 踏み出した足のステップが小さく、直球に角度がつく。さらに大きく縦に割れるカーブも持っている。昔、ヤクルトの右腕として活躍した尾花 高夫氏によく似た投球フォーム。本人も自慢する制球力も、この安定したフォームから生まれるものなのだろう。 越前ボーイズ出身の大型右腕。まだまだ伸びしろがありそうなエースが、明治神宮大会でさらに飛躍を狙う。
更新日時:2022.11.16