仲田 侑仁選手 (沖縄尚学)
風格漂う沖縄尚学の4番打者、将来の怪物スラッガーの予感
今センバツに出場している沖縄尚学(沖縄)は、大垣日大(岐阜)に4対3で勝利して初戦を突破した。4番の仲田 侑仁内野手(3年)の満塁弾で挙げた4点を守り切っての勝利。この仲田という男、並の4番打者ではない雰囲気を漂わせていた。 構えからして大物を予感させる。186センチ、96キロ。この体格を余すことなく、大きくゆったりと構える。早めに左足を引き、右足にやや重心を移して投手がモーションに入るのを待つ。左腕を張ってテークバックしておいてスイングに入る。誰かに似ていると思ったが、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でも活躍した巨人の岡本 和真内野手(智辯学園出身)にそっくりだ。 センバツ最初の打席は2回に回ってきた。初球の外角高めを強振すると右中間へあっという間に達し安打をマーク。スローVTRでのスイングでは右腕がしっかり内側から入り、脇を締めた理想的なスイングをしていた。外角球を逆方向へ強い打球が打てる上に、内角球でも腕をたたんで対応できそうなスイングだと思っていたら、次の打席で予想通りの結果が出た。 2死満塁で回ってきた3回の第2打席。やや内角寄りの134キロの直球をたたくと打球は一直線へ左中間スタンドに突き刺さった。驚愕の満塁弾。ここでもやはり右腕はたたまれ、右脇はしっかりとしまっていた。インパクトの強さは高校生離れしていた。 第4打席は外角低めの難しい変化球をやや腰を沈めて中前打にしている。大きな体でパワーがありながら、コンタクト力もある。とんでもない打者になるのではないかと、1人でワクワクしている。 2回戦はクラーク記念国際(北海道)と対戦する。2試合連発ということになれば、まさに怪物そのもの。今センバツのニューヒーローに躍り出ることは間違いない。
更新日時:2023.03.23
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