寸評
今年の高校生外野手で、ポテンシャルの高さ、技術ともに兼ね備えた世代屈指の外野手といえば、広島広陵(広島)の内海優太外野手(3年)ではないだろうか。今センバツ初戦の敦賀気比(福井)戦では3安打を打つ活躍を見せ、改めてトップレベルの逸材と感じたファンも多いのではないだろうか。
広島広陵には高いフィジカルと技術を両立した打者が多い。内海はその象徴といっていいだろう。打撃フォームは、オープンスタンスでバットを立てて構える姿は本当にスキがない。投手の足が降りたところから始動を仕掛け、高く右足を上げて真っ直ぐ踏み込んでいく。トップを深くとってインサイドアウトのスイングを実現。そのヘッドスピードは非常に速く、その高速打球は高校生トップレベルだ。
危険防止のため、金属バットを持たせてはいけないと思わせるぐらいの選手だ。上半身、下半身の使い方がしっかりしているため、木製バットの順応も早い選手ではないか。
もともと投手ということもあって、かなりの強肩。身体能力、技術ともに素晴らしいが、タイプが多い左打者の外野手なので、プロのスカウトがどう評価するかだが、いずれにしても高校を卒業してもトップレベルの活躍が期待できる人材といえる。
更新日時:2022.03.24