真鍋 慧選手 (広陵)
寸評
今年の広陵を牽引する大型スラッガー・真鍋 慧。189センチの大型スラッガーで、花巻東戦で本塁打を打って評価を上げている。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを高い位置において背筋を伸ばしてバランスよく構えることができている。 投手の足が着地したところからすり足気味にタイミングを取り、リリースする瞬間に足を上げて踏み込んでいくスタイル。始動はやや遅めでボールを手元まで呼び込んで打つ狙いが感じられる。トップの動きを見ていくと予め引いているので、立ち遅れが少なく、インパクトまでロスが少ない。やや遅めの始動でも、振り遅れが少ないのはスイングスピードが速いこと。動作に無駄がないことが特徴だ。 目線のブレが少なく、腰を鋭く回転をさせる。広陵の選手らしい技術的にしっかりとした左打者である。 (守備) 一塁守備は大型選手としてかなり丁寧で、グラブ裁きも巧みで打球反応も良い。レギュラー選手はどんなタイプでも守備力が高い。真鍋から広陵の強みが出ている。 MLB仕様の佐々木麟太郎と比較すると、真鍋はNPBでも活躍できる土台を持った高レベルなスイングをしており、対応力、長打力は非凡なものがあり、現時点でも23年のドラフト上位候補に入りそう。中学時代は投手をやっていたので、三塁、外野などもできそうだ。 来年以降、短期間で急激に本塁打を増やす時期がくれば、もっと騒がれる選手になりそうだ。
更新日時:2021.11.25