緒方 漣選手 (横浜)

緒方 漣

球歴:横浜

都道府県:神奈川

ポジション:内野手

投打:右 / 右

身長:169 cm

体重:69 kg

学年:卒業

横浜のサヨナラ3ラン1年生、出塁率を誇る1番打者へと成長

 あの一打は忘れられない。2021年夏。甲子園で横浜の1年生、緒方 漣内野手が放ったサヨナラホームラン。0対2で迎えた9回2死一、三塁での3ランで一気にチームを勝利に導いた。これぞ本当のミラクルホームランという1発に、鳥肌が立ったのを覚えている。

 あれから1年半。緒方は主将となって新チームを引っ張っている。1番打者、不動の遊撃手として、チームの勝利のために「仕事」ができる打者へと成長した。あのサヨナラホームランのようにバットの一振りではなく、泥臭くチームの勝利に貢献する存在でいる。

 新チームになって神奈川県大会4回戦から決勝までの4試合ですべて安打を放ち、打点を挙げ、得点をマークした。さらに驚くのは、4試合すべてで四球も死球も記録している。三浦学苑戦では、なんと第1打席から3打席連続で死球を受けている。この4試合で20打席立って、凡退したのは5打席だけ。残り15打席はすべて出塁した。出塁率.750の頼れる1番打者なのだ。もちろん、打率も10打数5安打、打率.500。関東大会でも2試合ともに安打、得点、死球、四球をマーク。打点こそなかったが、1番打者として9打席立って6打席で出塁して、打率も.400を残した。

 体型も筋肉質になって走攻守そろった好選手の雰囲気が出てきている。打席ではしっかり早めにトップをつくって、球をじっくり見極めようとしている姿勢がうかがえる。積極的に打つのではなく、相手投手の球筋を見極め、チームメートにも見せている、そんな気持ちが表れている。だから、四球も多くなるのだろう。好打者であるがゆえに、内角をついた攻めを相手投手もしてくる。そこで自然に死球も増えてくる。横浜のリードオフマンはチームにとっては頼れる男であり、相手にすればやっかいな打者となる。

 今年のセンバツ出場は微妙な状況だが、出場となればグッと注目度が上がる。果たしてどんな形で出塁するのか。そんな目で緒方の打席を見ると、楽しみも増えてくる。

更新日時:2023.01.04

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