寸評
今年のセンバツ出場選手の中で、天理の大型遊撃手・戸井零士内野手(3年)は、トップクラスの実力を誇る。小学校時代にU-12代表を経験。松原ボーイズでも評判の選手だった。今年のセンバツで大きく評価を高める可能性を持った戸井に迫りたい。
(打撃)
重心を下げ、バットを立てた構えが特徴的。タイミングのとり方がうまく、小さいステップから踏み込んで、手元までボールを呼び込み、振り幅が大きいスイングで鋭い打球を連発する。
レベルスイングで的確にボールを捉えることができていて、昨年の秋季近畿大会・市立和歌山戦で米田天翼投手(3年)から放った本塁打は衝撃だった。リストが強く、ポテンシャルの高さはドラフト候補として見ていい。
(守備)
大型ではあるがステップは軽快で、三遊間の深い位置からでも刺せる強肩を持つ。甲子園でも躍動したプレーを見せてほしい。
今年の世代では貴重な大型遊撃手。特に注目度が高い甲子園で結果を残せば一気に評価が上がるのではないだろうか。ぜひ格の違いを見せてほしい。
更新日時:2022.03.22