千田 光一郎選手 (東海大菅生)
短評
夏の大会の組み合わせが近づき、最終調整が続く各校の選手たち。選抜ベスト8入りを果たし、二季連続の甲子園を狙う東海大菅生の主力選手の仕上がりは順調だ。 23日、東海大菅生は霞ヶ浦、二松学舎大附と変則ダブルヘッダーを行い、強打の1番・千田光一郎が2打席連続の2ランを放った。前半は霞ヶ浦の好投手・山名健心の伸びのある快速球の前に苦しんでいたが、7回表、ランナー二塁の場面で打席煮立った千田は追い込まれてから、「流し打ちというところはずっと心がけていることでした。高めに浮いていたので、しっかりと振り切りました」 打球はライトポール際へ伸びる一打となった。さらに9回表にも左中間へ特大2ラン。千田自身も「手応えがありましたので、打った瞬間、思わず手を上げてしまいました」と満面の笑みで、本塁へ生還。高校通算20号に達した。 見事な快打を見せた千田だが、先週、先々週は不調に悩んでいた。若林監督やコーチから指導を受ける中で、「打ちたい気持ちが強く、体が前になる癖がありましたので、前に行かないようにしっかりと引きつけて打つことを意識しました」 実際に本塁打の場面を振り返ると、踏み込み足でしっかりと踏ん張って、インサイドアウトで振り抜くことができていた。この本塁打で吹っ切れた千田は2本目の本塁打につながった。 長打力があり、3番に入ることもあった千田だが、現在は1番打者の方が合っているようだ。 また、投手としても140キロを超える速球を投げ込む千田は、選抜後でも調整を続けており、「球速自体は測っていないのですが、打者、周りの投手から速くなっているといわれていますので、体感速度は上がっています」と手応えを実感している。 初戦は国士舘がいるブロックとなった。 「受け身にならず、挑戦者のつもりで臨みたい」と語るように、思い切りの良い千田の打撃スタイルは、東海大菅生打線のリズムを乗せるものとなるだけに、初戦までしっかりと状態を上げて臨むつもりだ。
更新日時:2021.08.02
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