高田 琢登選手 (静岡商)
寸評
2020年の高校生左腕のナンバーワンになる可能性を持ったのが高田だろう。この高田の1年間のパフォーマンスによって評価が大きく高騰する可能性はある。そんな高田の能力について迫っていきたい。 (投球内容) ストレート 最速140キロ中盤 常時135キロ~140キロ前半 スライダー 120キロ前後 チェンジアップ 110キロ台 カーブ 100キロ台 最速148キロと呼ばれるストレートは、140キロ前半を計測しており、回転数が高く、クロスに決まるストレートは非凡なものを感じさせる。高めでも空振りをとれる。そして左打者からも遠さを感じる球質となっている。 変化球は3球種あるが、その中でよいのはひざ元に決まるスライダー。空振りをしっかりと奪うことができており、三振を取ることが多い。 チェンジアップも使うことで、ストレートを速く見せることができている。 (投球フォーム) クロスのあるストレートを投げたいのか。プレートの一塁側に立って投げている。ただ立つだけではなく、セットポジションで右足を踏み出して、半身になった体制なのだからその意図がすごい感じられる。 右足を一本足で上げていき、左足は真っすぐ立ち、バランスよくたつことができている。その 後、右足を一塁方向へ足を伸ばしていきながら、重心を下げていき、軸足にしっかりと体重を乗せることができており、インステップ気味に着地を行う。上半身の突っ込みを防ぐことができており、滑らかな体重移動を実現する。 内回りのテークバックから左ひじをしっかりと上げることができている。
更新日時:2020.01.05
将来の可能性
高校生左腕として常時130キロ後半の速球を投げられるうえに一定以上の制球力の高さがあり、変化球の精度もそれなりで、決め球もある。ドラフト候補として推すべきものがある。 今年のパフォーマンス次第ではドラフト上位候補に挙がっても。ただ静岡商は強豪大学に進学するケースも多くこれほど総合力が高い左腕であれば、強豪大学の関係者も黙っていない投手ではないだろうか。 今年のドラフト市場の中では、数少ない実力派の高校生左腕。重要な立ち位置を持った投手だといえるだろう。 ぜひ春には成長した姿を見せることを期待したい。
更新日時:2020.01.05
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