荒田 奏斗選手 (都立大島)
短評
レポートから抜粋 伊豆大島にある都立大島。過去には2006年にベスト8、2011年にベスト16、2014年秋はベスト16に入るなど、健闘を見せる都立大島に、 「伊豆大島が生んだ怪腕」 というフレーズがぴったりな投手が現れた。その名は荒田 奏斗(2年・177センチ73キロ)。地元の大島一中の2年生エースだ。荒田は投球フォームからして特徴的だ。左足を上げたときから右腕を折りたたむようにしてテークバックを取っており、打者から出どころを隠すようにテークバックをとって、体重移動に入り鋭く腕を振っていく。独特な動作をしているが、フォーム一連の動作は安定しており、無駄な力を入れずにぴゅっとボールを投げることができる。 立ち上がりからいきなり常時133キロ~136キロのストレートを投げ込み、さらに120キロ台のスライダー、90キロ台のカーブを織り交ぜ、無失点に切り抜けた。 一方、打線も1回裏、女房役の3番諸田啓人(3年)の犠飛で先制、2回裏には敵失で1点を追加すると、3回裏には荒田が安打で出塁し、二死二、三塁のチャンスを作るも、荒田が挟まれるボーンヘッド。しかし、バックホームの送球が逸れて、荒田は捕手のタッチをかいくぐるようにヘッドスライディング。セーフとなり、3点目のホームを踏む。ヘッドスライディングを試みた荒田のユニフォームは真っ黒。そのままマウンドに登り、135キロ前後のストレートを投げ込んで、無失点に抑えてしまう。まさに野球小僧という表現がぴったりな選手である。 都立大島は2安打完封に抑えた荒田の総合力の高さ、精神力の強さは今年の東京都の2年生右腕の中でもトップレベルと推せる実力はある。今年の東京都の1、2年生は、12月に行われるキューバ遠征に参加するU-17代表の選考対象となっている。このまま実力を伸ばして、代表候補に名を連ねる投手になるのか注目したい。
更新日時:2018.07.08
将来の可能性
投球フォーム一連の流れもよく、順調にいけば140キロ台も見える。秋は1,2年生合わせて7人しかいないため、どういう形で戦うのかはこれから決まっていくと思うが、いずれにしろ、今秋以降は好投手としてマークされることは間違いない投手。そのマークを乗り越え、勝てる投手となれるかは本人の心がけ次第である。
更新日時:2018.07.08
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