川瀬 堅斗選手 (大分商)

川瀬 堅斗

球歴:大分商

都道府県:大分

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:82.0 kg

学年:卒業

寸評

 ホークスで活躍する川瀬晃の弟で、今年の九州を代表する大型右腕。全国的に見てもドラフト候補と推していい数少ない存在だ。  なんといっても魅力なのは、角度溢れるストレートである。九州大会の最速は144キロ。準決勝のピッチングでは常時135キロ前後(最速142キロ)だが、球速表示以上に勢いと角度を感じさせる。ストレートだけ見ればドラフト候補として推していい内容だ。  ただ変化球が曲がりが大きいカーブを武器にするが、緩く大きく曲がるので、引き付けて打ちやすく。金属バットだとヒットになりやすい球種。試合途中から決め球ではなく、見せ球として使ってカウントを稼ぎ、ストレートを決め球にする配球にしたところ、後半は安定したピッチングを見せていた。  このカーブを相手打者の頭がない場面に限って使うべきだろう。  ストレートのほうが詰まらせることができているので、高速系の変化球があるとより空振りを奪える投手となるだろう。横滑りするスライダー、縦系のスライダーをさらに極めていきたい。  (投球フォーム)    走者がいなくてもセットポジションから始動する。左足を勢いよく上げていき、右足の膝を適度に伸ばしてバランス良く立たせることができる。その後、左足を伸ばしていきながら、歩幅を狭めて踵から着地する。インステップ気味で、踏み出し脚が突っ張り気味となっている。左腕のグラブを斜めに伸ばしていきながら、テークバックをとっていき、右ひじをしっかりと上げて、胸をしっかりと張る。そこからリリースに入る。縦振りで入っていく姿は高校の先輩・森下暢仁(明治大)を意識した腕の振りだが、川瀬は結構力みがみられるところがあるので、なるべく脱力した状態から振りぬいていってほしい。
更新日時:2019.10.23

将来の可能性

 まだピッチングを見ると高めに浮くところも見られるが、それでも要所で締められるのは見事。九州大会のピッチングでは、大きく評価を高めたのではないだろうか。  これからはストレートをさらに磨いて、平均球速を今よりも高め、カーブをパワーカーブ系に鍛え上げ、全体的に変化球のレベルをビルドアップできれば、上位候補に挙がってもおかしくないポテンシャルを持っている。果たして森下先輩と同じく、高校日本代表入りできる投手になるのか、注目したい。
更新日時:2019.10.23

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です