松本 隆之介選手 (横浜)

松本 隆之介

球歴:横浜

都道府県:神奈川

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:187.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

寸評

2020年度の目玉投手として目される横浜・松本隆之介。関東大会では短いイニングでの出番となったが、潜在能力の高さは見せた登板となった。  セットポジションながら球場のスピードガンでは常時140キロ~143キロ。筆者のガンでは142キロを計測し、速球の勢いに関してはすでにドラフトレベルにある。制球力は暴れているように細かな制球力がある投手ではない。    あくまで直球の勢いで押していく投手である。1年秋の及川雅貴と比べるとストレートの勢いはある。150キロ到達も期待できる。ストレート以上に凄いのがスライダー。打者の手元で鋭く落ちるスライダーは素晴らしく、空振りが奪える。  実際にほかの試合を見ると、ストレートもコントロールできていて、決め球は外に逃げるスライダー、高めへのストレートを投げ込んで狙い通りに打ち取ることができる。場数を踏んで厳しい場面を乗り越えていければ、及川並みのドクターKとなる。 (投球フォーム) まだフォームを見るとこれほど体幹を鋭く回旋させて投げる投手はいないだろう。ノーワインドアップからゆったりと始動に入り、右足を巻き込んであげていき、軸足を曲げて立つ。そこから右腕のグラブを高々と掲げて、テークバックは大きくとって、トップを作り、しっかりと胸を張る。胸郭を柔らかく使え、リリースの瞬間で一気に体を回旋させて、腕を振っていく。及川と比べてもこれほど体幹を回旋させた勢いを腕の振りにしっかりと伝えられており、それが並外れたスピードにつながっている。
更新日時:2019.01.26

将来の可能性

 個人的には全国デビューするのが楽しみで、ぜひ公式戦の先発でできるほどのまとまりとつけてほしい。結果はどうであれ、高卒プロに行けると思わせるポテンシャルの高さを発揮してほしい。  将来的には韓国プロ野球で活躍する剛速球左腕・金廣鉉(キム・グァンヒョン)クラスの投手になることを期待している。それを堂々といえるだけの進化を見せてくれるのか注目していきたい。
更新日時:2019.01.26

短評

観戦レポートより抜粋(2018年6月3日)  4回表からは戸塚リトルシニア時代から評判だった松本 隆之介(1年)が登板。春季県大会でも145キロをマークするなど話題になった大型左腕は、1か月半前よりも安定したピッチングを見せてくれた。  骨格が太く、がっしり体型をした木下 幹也(1年)と違い、松本は手足が長い細身の体型。勢いよく右足を高々と上げてからバランスを取り、そこから右腕のグラブを高々と上げ、テークバックを大きく取り真っ向から振り下ろすオーバーハンド。一連の動作を見ると体をバネのように使い、リリース時に一気に力を放出する使い方をしている。たとえ細身でもしっかりと力を引き出すことができる。  ストレートは常時130キロ後半~140キロ(最速142キロ)を計測。特に高めへ伸びるストレートが素晴らしく、空振りを奪うことができる。120キロ前後のスライダーを織り交ぜながら、3回を投げて、4奪三振、無失点の好投を見せた。  タイプとしては日本ではなく、韓国球界で活躍し、北京五輪で日本戦で好投を見せ金メダルに貢献した剛腕左腕・キム・グァンヒョンを思い出させる投手。このままスケールダウンすることなく、凄さを求めてほしい投手だ。
更新日時:2019.01.14

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