小幡 竜平選手 (延岡学園)
短評
プロ注目の大型遊撃手。2017年パ・リーグ新人王・源田壮亮が生んだ大分明野ボーイズ出身で、当時は主将を務めた。1年夏からベンチ入りを果たし、1年秋から不動のレギュラー。2年夏は1番ショートとして試合出場。2試合で8打数1安打に終わり、悔しい夏となった。 2年秋は九州大会に出場し、準決勝までの3試合で11打数4安打を記録し、高いレベルでも活躍を見せた。 さて高いバットコントロールと強肩を生かした遊撃守備が評価されている小幡だが、打席に立つ姿から好打者の雰囲気を感じさせる。 まず構え。スクエアスタンスで立ち、歩幅を狭め、バットを立てて構えている。投手を両目で見据えることができており、バランスの良い構えをしている。投手の足が降りたところから始動を仕掛けていき、右足を高く上げていきながらタイミングを測る。始動の仕掛けは早く、タイミングを早く取って、対応する狙いが見える。トップの動きを見ていくと、捕手方向にひいていくが、ややトップが浅い。そこから肩口から振り出すスイングを心掛ける。両腕の柔軟性は高く、外角に対しても器用に打ち返すことができているが、腰を鋭く回転させたスイングができておらず、小手先で打つ打ち方となっている。 高いレベルを目指すならば、もう少し腰の回転、下半身の回転をうまく使ったスイングができると、さらに強い打球が打てる選手になるだろう。 そして脚力は塁間4.10秒前後となかなかの脚力といえるだろう。 総合的に高いレベルに達した選手だが、高卒プロを基準としてみると、まだ物足りなさがある。物足りないと感じるのは肉体的な強さ、打撃的な強さである。選抜までに他校の左打者と比較しても優れていると感じさせる打撃を見せれば評価はおのずと上がるだろう。 選抜ではぜひ成長した姿を見せることを期待したい。
更新日時:2018.01.28