住谷 湧也選手 (近江)
寸評
スタンスは右足を少し開いたオープンスタンス。グリップを肩の位置において構えている。ぴたっと決まった構えは好打者として雰囲気を感じさせる。 投手の足が下りたときから仕掛け、小さくステップして踏み込んでいく。住谷は下半身でタイミングを取り、踏み出す右足、軸足の動きを見るとぎくしゃくした感じがせず、スムーズにバットスイングに入っていくことができる。トップの動きを見ていくと捕手側方向へ引いていきながら、右ひじを折りたたみ、インサイドアウトでスイングをしてボールを捉えている。 とらえるポイントが広く、内外角、低めの変化球にも対応するバットコントロールの高さがあり、甲子園でも安打を記録。下半身の使い方が柔軟なので、木製バットの適応も早そう。さらに体幹を使って飛ばす意識が出てくれば、木製バットでも長打が打てる可能性はある。 （守備・走塁） 塁間タイムは4.08秒となかなかの俊足。走力も一定レベル以上のものがある。ただ守備を見ると肩はそれほど強くなかった。今春では低い軌道でもいいので、強いスローイングは見せてほしい。打撃はあれだけスムーズな動作ができているので、投げる方もスムーズで強い動作を求めていきたい。
更新日時：2019.02.09
将来の可能性
バットコントロールの高さは素晴らしいものがあり、このメカニズムを維持すれば、最後の夏まで高打率を記録しそう。走力も一定レベルのものがあり、強豪大学からも注目される存在になるのではないだろうか。課題は打撃、スローイングに強さを求めて、高校レベルでは欠点が見当たらないという選手に成長してほしい。
更新日時：2019.02.09