田城 飛翔選手 (八戸学院光星)

田城 飛翔

球歴:八戸学院光星

都道府県:青森

ポジション:外野手, 右翼手

投打:右 / 両

身長:176.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

 センバツでは、龍谷大平安戦(観戦レポート)のヒット1本に終わったものの、バットの芯でボールを捉える強烈な打球が目を惹いた。夏にブレイクを予感させる、強打者候補。 (ここに注目!)  ベース側に踏み込んで来る踏み出しの鋭さと、インパクトの強い打撃は必見。 (守備・走塁面)  一塁までの塁間を、左打席から4.0~4.15秒前後で走り抜けて来る。新チーム結成以来の秋の成績では、31試合で13盗塁とチームトップの盗塁を記録。アグレッシブなプレースタイルがこの選手の持ち味。  右翼手としては、平均的な外野手といった感じ。送球も基準レベルぐらいの地肩はあり、走攻守とバランスは取れている。今後もっと守備への意識を高めれば、更に持ちえる身体能力を活かせるようになるのではないのでだろうか。 (打撃内容)  初球から、ガンガン打ちに来る積極的な打撃スタイル。強烈な打球が、野手の間に飛んでゆく中距離ヒッター。 <構え> ☆☆☆  前の足を引いて構え、グリップの高さは平均的。腰の据わり具合、全体のバランスとしては並ぐらいだが、両目でしっかり前を見据えられている。しいて言えば非力な選手ではないのだが、まだ線の細さは否めない。 <始動> 平均的  投手の重心が沈みきった底のあたりで動き出す、平均的な始動。ある程度の確実性と長打力をバランスよく兼ね備えた、中距離打者やポイントゲッターに多く観られるタイミング。彼のプレースタイルにも、合致しているのではないのだろうか。 <下半身> ☆☆☆☆  足を軽く地面から浮かし回しこんで、ベース側に踏み込みんできます。始動~着地までの時間はソコソコあり、速球でも変化球でもそれなりに対応。インステップして踏み込んでくるので、外角の球に意識があるのがわかります。  踏み込んだ足元は、インパクトの際になんとかブレを抑えて我慢。それにより身体の開きを抑えられるので、外角の厳しい球や低めの球にも喰らいつけます。しかし打球が、センターからライト方向に引っ張る打撃が中心なので、強くレフト方向への打ち返す打撃が身について来ると、幅が出てくるのではないのでしょうか。 <上半身> ☆☆☆☆  打撃の準備であるトップの形を作るのは自然体で、速い球に立ち遅れません。バットの振り出しはインサイド・アウトの軌道ではないのですが、外の球にはロスなくインパクトできています。ボールを捉える際にも、バットの先端であるヘッドが下がらずに広い面でインパクト。そのため高い確率で、ボールに力を伝えることができています。スイングの弧も大きめで、しっかり捉えれば強烈な打球となって飛んでゆきます。 <軸> ☆☆☆  足の上げ下げは静かで、目線の上下動は少なめ。身体の開きもなんとか我慢でき、強靭な上半身の振りに負けないように下半身もついて行こうとしています。軸足の形も大きく崩れず、調子の波の少ない打撃が期待できます。
更新日時:2016.05.23

将来に向けて

 センバツ開星戦(観戦レポート)ではヒットこそ出なかったものの、バットの芯でしっかり捉え、強打者の片鱗が垣間見られました。また敗れた龍谷大平安戦(観戦レポート)では、内角に食い込むスライダーを上手くたたんでライト前にはじき返す上手さも披露。  爆発力に技術も兼ね備えた強打者であり、甲子園の雰囲気に慣れた夏は楽しみ。それだけに聖地に戻って来られたら、素晴らしい活躍が期待できるのではないのでしょうか。夏の爆発に、期待して追い掛けてみたい選手でした。
更新日時:2016.05.23

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