三森 大貴選手 (青森山田)

三森 大貴

球歴:青森山田

都道府県:青森

ポジション:遊擊手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:62.0 kg

学年:卒業

寸評

 高校生遊撃手としてナンバーワンの選手として注目されそうなのが、三森大貴。昨年の明治神宮大会は、打撃、走塁、守備すべてにおいて光るものを感じさせ、ドラフト候補として推すことができるものであった。今回は三森の走攻守すべてを振り返っていきたい。 (打撃)  高速のヘッドスピードから繰り出される打球の速さは非凡なものがあり、右、左に打ち分ける技術の高さが光る。まだ体重が60キロ台と打球が遠くへ飛ばないのが課題。今春にかけて量産体制に入ってくると変わってきそうだ。 ・構え  スタンスはオープンスタンス。グリップは肩の位置に置いて、バットを立てて、ヒザを曲げて、構える姿は力みがなく、実にバランスの良い構えができている。 ・始動 投手の足が下りたところから始動を仕掛ける。始動の仕掛けは早く、右足を高く上げていきながら、間合いを測っていく。早めに始動を仕掛け、さまざまな球種に対応する狙いだが、実際にさまざまな球種に対応しようとしているが、三森は向かってくる投手に対しては非常に強く、間合いを外すタイプには弱く、右下手投げの投手に対し、待ちきれずに引っ掛けてしまうことがよくある。緩急で勝負する投手に対しても待ち切って打ち返すことができるか問われそうだ。 ・上半身 トップの動きを見るとしっかりとバックスイングを取ることができており、それでもグリップが身体の奥に入りすぎることがないので、インコースに対しても無理なく振ることができる。  スイングを見ると非常にヘッドスピードが速く、インパクトまでロスがないスイング軌道ができており、インパクトではしっかりとレベルスイングで捉えることができる。外角・内角もしっかりと叩くことができて、さらにスイングスピードも速いので、打球自体も鋭い。  基本的にもし長打を打つことを目指すのならば、インパクト時に一瞬、アッパー気味に捉えて、打球に角度を捉えることができるようになると、より本塁打が出るようになるだろう。 ・下半身 踏み込んだ足を見ると、しっかりと踏ん張ることができており、軸足もキレイに回転ができており、下半身の動作は安定しているが、緩急を使う相手となる下半身が崩れやすい傾向がある。どの投手に対しても態勢を崩さずに打ち返すことができるか。 (守備・走塁)  この選手の魅力はなんといっても脚力の高さ。塁間3.9秒前後と非常に速いタイムを計測している。盗塁も果敢に狙っていける選手になりそうだ。  打球に対する反応は良く、打球に追いつくまでのスピードはまずまずだが、捕ってから投げるまでの移行がまだ遅い。  それでも持ち前の強肩で補ってアウトにしている形だ。俊足の左打者だと今のままでは内野安打を許してしまうところがあり、夏までに捕球から送球するまでのスピードを高めていきたいところ。
更新日時:2016.01.10

将来の可能性

 走攻守三拍子ともに高いスキルが備わっており、昨年の平沢大河と比べるとパワーでも劣るし、始動の仕掛けもやや早めなので、アベレージヒッター型だが、スピードも平沢以上で、なんといってもまだ増量と打撃のタイミングの取り方次第で、さらに伸びていく可能性を持った選手であるということ。  十分に高卒プロを狙える実力を持った選手といえるが、上位候補と推すことができるようになるには、スピード、パワー、ディフェンスとすべてにおいてワンランクレベルアップしたパフォーマンスを見せられるか。  今年1年、一つ一つの公式戦で他の選手にはない凄味のあるパフォーマンスを披露することができるか、大いに注目していきたい。
更新日時:2016.01.10

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