今井 達也選手 (作新学院)
寸評
6年連続の夏の甲子園出場を目指す作新学院のキーマンとして期待される右の速球派。最速144キロを計測するといわれるが、まだ課題が多く、この一冬超えて、どこまで解消できているかというところだが、作新学院が勝ち上がるには、今井の成長が問われていることだろう。 (投球内容) ストレートは135キロ~140キロ前後の速球を投げ込んでおり、指先でしっかりと力が伝わったときのストレートはぐっと伸びていくが、まだ引っ掛けることが多く、ボールになることも多い。そのため今は勢いで勝負。変化球云々よりも、まずは自慢のストレートを意図通りに投げることができるようにしていきたい。変化球はスライダーも投げ込んでいたが、どちらかというと、ストレートが中心。クイックは1.25秒~1.30秒。 まだクイックタイムは遅く、全体的に鍛えていかなければならないことが多いといえる。 (投球フォーム) ノーワインドアップから始動する。左足を胸元まで上げていきながら、右足は真っ直ぐ立つ。左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、着地する。かなり沈みこんで、着地する。 さらにサイドスローの投手のように腰の横回転が強く、左肩が下がり、右腕をかなり上げることを意識したフォーム。そこからスリークォーター気味で、外回りながらも、打者寄りで離そうと意識してリリースをしている。意識付けは悪くない投手だが、形を意識しすぎて、始動からフィニッシュの一連の流れまでスムーズな感じがしない。目線からキャッチャーミットまで一定のラインを意識し、腕の振り、軌道もそれに応じて変わっていくと、よりコントロールも良くなる投手ではないだろうか。
更新日時:2016.03.05
将来の可能性
まだ全体的に課題が多く自分の意図通りに投げずに苦しんでいる印象。一冬越えて、意図通りに投げるためにはどんな意識、どんなフォームで投げることができればよいのか。また肉体面でも、足の細さを見ると、しっかりとビルドアップ出来るようなトレーニングができれば、一気に球速を伸ばす可能性を秘めているが、一冬越えて、一変した姿を見せてくれるか期待したい。
更新日時:2016.03.05
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