雑賀 涼選手 (鳥取商)
寸評
この夏は、チームをベスト4まで導く活躍を見せた 雑賀 涼。 2015年度、鳥取を代表する投手として飛躍が期待される。 (第一印象) それほど身体は大きくないのですが、非常に力強いボールを投げ込んできます。上手く育てば、更に上のレベルも見込める素材かと。 (投球内容) ノーワインドアップから、135キロ前後は出てきそうなズシリと球威のある球を投げ込んできます。縦横二種類のスライダーでしょうか? それにカーブなどを織り交ぜます。ボールにまだまだバラつきはありますが、四死球で自滅するような粗さはありません。牽制もうまく、クィックも1.15秒前後と基準レベル。ベースカバーにも素早く入るなど、投球以外の部分もよく鍛えられています。 <長所> 腕をしっかり振れる選手で、投げ終わったあとも身体に力強く絡みます。ボールにもしっかり体重が乗せられており、打者の手元まで勢いが落ちません。 グラブを最後まで体の近くで抱えられており、足の甲でも地面をしっかり捉えています。球持ちもよく、体ができてくればコントロールも安定しそう。 <課題> 特に大きな欠点はありませんが、着地までの粘りがもっと出てくると、フォームに嫌らしさが出てくるでしょう。そうなれば、体の「開き」も自然に遅くなるはず。
更新日時:2014.12.10
将来の可能性
この冬の間に体が一回りも二回りも大きくなるようだと、ドラフト候補としてマークされる素材になるかもしれません。まずは地道な努力を重ね、上のレベルを明確に意識してトレーニングに取り組んでみてはいかがでしょうか。鳥取を飛び出し、全国に羽ばたく選手になるかもしれません。期待して、今後も見守って行きたい一人です。
更新日時:2014.12.10