山本 樹選手 (北海)

寸評

　チームでは背番号8をつけながら、時にはマウンドに上がります。特にボールの勢いは、エースの　渡辺 幹理　以上ではないかと思われるストレートを投げ込んできます。 　　 　（第一印象） 　パッとマウンドを外してみたり、投げるまで間合いをしっかり取ってみたりと、投球センスを感じさせるマウンド捌きには関心。 　　 　（投球内容） 　　 　球速は１３０キロ前後ぐらいだと思いますが、打者の手元までの勢いはまずまず。カーブ・スライダーなどもありますが、一番良いのはチェンジアップのような縦に沈む球。この球を上手く織り交ぜ、ピッチングを組み立てます。牽制鋭く、クィックも1.1～1.2秒ぐらいとまずまずで、フィールディングも上手い部類。マウンド捌き含めて、野球センスの高さを感じます。コントロールもまずまず安定していますし、投手らしい投手かと。 ＜長所＞ 　　 　グラブを最後まで体の近くで抱えられており、球持ちも良くコントロールをつけやすいフォーム。 　　 　腕を強く振れるので、速球と変化球の見極めが難しく、空振りが誘いやすい側面があります。 ＜課題＞ 　　 　足の甲での地面への押し付けが遅いので、どうしてもボールが真ん中～高めに浮きやすいこと。 　　 　ボールに体重を充分乗せきる前にリリースを迎えてしまっているので、まだまだ打者の手元まで生きた球が行きません。

将来の可能性

　この冬の成長次第では、かなり面白い存在になるのではないかと期待しています。渡辺幹理との二枚看板で、道内を代表する存在になるのではないのでしょうか。今後の更なる成長を期待して、春の訪れを待ちたいと思います。