堀 瑞輝選手 (広島新庄)

堀 瑞輝

球歴:広島新庄

都道府県:広島

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:177.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2016年8月17日)  広島新庄の先発、堀瑞輝(3年)は内角攻めが執拗だった。左打者4人、右打者5人とバランスの取れた木更津総合打線でも、左打者にはスライダーを内角にこじ入れ、外角に逃がすスライダーで打ち取るという高等技術を見せれば、右打者にはいわゆるクロスファイア―で内角を突くという必勝スタイルで凡打の山を築いた。  球数103球、被安打6、奪三振7に加えて与四死球0というのが見事。7回表の無死一塁の場面では相手5番打者のバントをサードが猛チャージするが打球が頭を越えてしまった。しかし、その背後には堀がきちんとカバーに入っていて、無死一、二塁の局面を作らずに済んだ。2死後に7番井上瑞樹(3年)にセンター前タイムリーを打たれるが、このバント処理がなければもっと得点されていた可能性が高い。  走者が一塁にいるときのクイックの速さもすごい。最速で1秒を切る0.96秒というのがあった。堀は左投手なので、セットポジションで顔が合う一塁走者は大きなリードも取れないので二盗はまず不可能。これほどディフェンス能力の高いピッチャーでも2失点した。  1回の1点は2番打者のホームランによるもので、球種は左打者である木戸涼(3年)の内角寄りストレート。強気に攻めるというピッチングスタイルがこの勝負に限っては裏目に出た。
更新日時:2016.08.18

短評

観戦レポートより抜粋(2016年8月15日)  昨夏、同校初の1勝をもたらした広島新庄のエース・堀瑞輝が、この夏、2勝。同校初のベスト16入りを果たした。その堀だが、初戦に比べて格段に投球のレベルが上がっていた。  堀の魅力は、ドラフト候補に挙がっている左腕にない横の角度で勝負できる投手である。左スリークォーターから投げ込む直球は、常時135キロ~140キロ前後。だが、対角線に決まるストレートは左打者からすれば嫌な球筋であり、右打者も内角へ思い切り攻め、打ちあぐんでいた。特に厄介なのは、125キロ前後のスライダー。背中越しから一気に曲がる軌道で、富山第一の左打者が苦労していた。かといって、外角ばかりにならず、左打者の内角に攻めたり、攻め方に偏りがなく、実戦的な一面を見せた。毎年、常時140キロを超える左腕はいるものだが、左サイドで、コントロールも良くて、140キロも出せる投手はそうはいない。それを考えると、堀の価値はかなり高まっていくだろう。
更新日時:2016.08.15

短評

観戦レポートより抜粋(2016年8月10日)  堀 瑞輝は高校野球の尺度で言えば本格派と言っていい。ストレートは最速144キロを計測し、スピードがイニング後半に入ってもまったく落ちない。ちなみに、延長12回にはストレートが143キロを計測している。  この本格派を「高校野球の尺度では」などと面倒くさい言い方をしたのは、ゆくゆくはプロのマウンドを踏む投手だと思ったからだ。そして、プロに入ったら「技巧派」、あるいは「腕を下げた変則左腕」という言い方をされると思う。  技巧派だから魅力がないということはない。投げる形はスリークォーター。序盤にストレートが右打者の外角方向に抜けたのはステップ幅の狭さに力みが加わったからだが、イニングを経るごとに抜け球は少なくなり、関東一のスターティングメンバーに6人並ぶ右打者の内角をえぐるスライダーと逆方向に変化するチェンジアップを効果的に混ぜ込み、ピッチングを単調にしなかった。
更新日時:2016.08.10

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