佐藤 康貴選手 (上野学園)
短評
観戦レポートより抜粋(2014年10月11日) 上野学園・小川貴智監督は「エース・佐藤を中心にチーム作りをしてきました」と語るように、佐藤 康貴(2年)に全幅の信頼を寄せる。佐藤は右スリークォーターから威力ある130キロ前後の速球と打者の手元で大きく滑るスライダーを武器にする投手だ。 右スリークォーターにしたのは、新チームになってから。理由は、制球力を付けるためだ。それまでの佐藤は右オーバーだった。 「あの頃は今よりも高めに浮くことが多く、コントロールに不安があって、全く投球が出来ていませんでした」 新チームになってから、右肩を痛め、離脱していたが、じっくりと治療に励み、そしてスリークォーターのフォームを固めた。フォームを改良して佐藤は、 「オーバーの時よりも、腕の振りはスムーズになって、また出所も見難くなったと思います。スリークォーターにして一番生きたのはスライダーで、得意球になりました」と自信をもって語るように、スライダーを軸に、投球を組み立てるスタイルだ。 試合後、佐藤はスライダーを生かす内角直球が良かったと振り返る。 「自分の武器はスライダーなのですが、スライダーだけでは打たれてしまうので、スライダーを遠く見せるインコースストレートが重要です。今日はインコースのストレートのコントロールが良かったので、しっかりと攻められました。またスライダーが決まれば、インコースのストレートも活きます。今日はそれができました」 両方の球種の精度が高ければ、ストレートとスライダーの良さが出る。佐藤のコメントからピッチングのコツを理解しているように感じた。 また反省点として、 「今日はカーブが全くダメでした。カーブの時になって身体が開いてしまい、コントロールが出来ませんでした。カーブを使って、緩急も使えればよかったのですが、今日はストレートとスライダーのコンビネーションで、単調な投球だったと思います。内容は満足していないです」 と自己評価した佐藤。決して今日の投球に満足はしていなかった。これほど向上心が高ければ、次の試合でも好投が期待できるだろう。
更新日時:2014.10.19
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