高田 孝一選手 (平塚学園)

高田 孝一

球歴:平塚学園

都道府県:神奈川

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:182.0 cm

体重:75.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年7月22日)  平塚学園の高田 孝一は素晴らしい投球内容だった。同校には2013年夏のエース・熊谷拓也という好投手がいるが、ボールの勢い自体は、彼を上回っているのだろう。球速は常時130キロ後半(最速140キロ)と昨秋よりもアベレージのスピードは5キロ前後高まっており、ボールの質自体は、望月 惇志よりはるかに上回る。  高田はこの学年の投手ではトップクラスの総合力を持っている投手と評価しているが、ストレートの勢いに物足りなさを感じていた。しかし今日の高田はストレートにボリュームがあり、何より角度があり、いわゆる空振りが奪えるレベル。  フォームにも変化が現れた。特に改めたのは、左腕の使い方。以前よりも高く掲げるようになり、さらにテイクバックを取ってから、胸を張ってからの動きが以前よりも大きくなり、横から見れば、柔道の背負い投げをしているような錯覚をさせるものだ。体全体を使った投球フォームで、変化球の切れ味も素晴らしい。スライダー、カーブ、フォークが手元で非常に切れており、さらにコントロールも良い。緩いカーブを見せた後の高めのストレートのコンビネーションが実にはまっていた。そしてフォークで打ち取れるようになったのも、去年からの成長点だ。  何より気力溢れているのが実に良い。まるでドラフト候補・望月の投げ合いを楽しんでいるかのようにであった。昨秋もそうだったが、高田は大舞台になるほど燃える気質で、そこが昨秋、東海大相模吉田 凌に投げ勝った理由かもしれない。高田は7回まで無安打投球。8回に途切れたとはいえ、観客の注目は高田であった。  そして高田は8回裏、一死二、三塁から中前適時打を放ち、5対0とする。  9回表、高田はこの回になっても、130キロ後半の速球を維持。最後の打者を抑えて見事に1安打完封勝利を挙げた。 この日の投球で、より評価を高めたことだろう。来年の神奈川には藤平 尚真横浜)、最速145キロを計測する北村 朋也東海大相模)と来年のドラフトを意識できる投手が多い。投手としての器の大きさならば、藤平かもしれない。だが高田には多くの人を心を揺さぶるような気持ちがこもった投球ができる。それは多くの人を味方にできる大きな強み。自信にしてほしい。次は東海大相模と対戦するが、大舞台ほど燃える高田は東海大相模を苦しめるピッチングを見せるに違いない。  今日はまさに高田 孝一の一人舞台であった。
更新日時:2015.07.23

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