平林 俊太選手 (東海大三)

平林 俊太

球歴:東海大三

都道府県:長野

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:170.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートから抜粋(2014年3月08日)  帝京戦のマウンドに登ったのは2年生左腕の平林 俊太だ。昨秋9回3分の1を投げて10三振を奪った左腕である。  ワインドアップから始動し、下半身主導の体重移動からテークバックを大きく取って振り下ろす豪快なフォームから常時130キロ前半は計測していそうなキレのあるストレートをビシバシ投げこんでいる。手元まで失速しない「質」の良いストレートで、二者連続空振り三振を奪う立ち上がりだったが、3番小峰 聡志の右前安打、4番清水 昇の右前安打で二死一、三塁のチャンスを作り、5番浜田 弘幸の中前安打で、1点を先制されてしまう。3人が捉えたのは平林が自信に持っているストレートだ。  1回裏、東海大三は1番小林 健二の中前安打、2番棚田 悠太の犠打、3番原 雄士の左超え二塁打で同点に追いつき、さらに4番浦野 雅也の遊失策で一死一、二塁として、5番原 弘峻の左前適時打でいったん、逆転はするものの、3回表、一死一塁から3番小峰に右中間を破る三塁打、4番清水に中前適時打、さらに7番中道 大波にも中前適時打を打たれ、4失点。5回表にも安竹 聡司に中超え三塁打を浴びて、1点を失い5回5失点で降板する。  7奪三振を記録し、三振が取れる左腕であることをアピールしたが、投手は三振を取るのではなく、少ない失点で抑えて勝つことが仕事である。東海大三の藤井監督は打たれた要因をこう評する。 「抜く球がないですよね。とにかく速球だけで三振を取ろうとする。変化球も速いスライダーしかないので、慣れれば捉えられてしまうですよね。」 緩急を使うことは投球の基本中の基本だが、自分の武器を過信してしまうとその武器に頼ってしまい、基本を忘れてしまい、緩急を使えない投手が多い。平林は一定のリズムで、一定の速さだけの投球。 それでは全国レベルの帝京打線には捉えられてしまう。良かったのは選抜で戦う前に緩急を使うことの大切さを実感したこと。選抜で緩急の大切さを実感するより、練習試合の段階で緩急の大切さを知った方が未来は明るい。体のバネの強さがあり、スピードもある速球派左腕。さらに球速は速くなっていくだろう。だが速球を磨くだけではなく、勝てる投手へ成長するために今回の経験をうまく生かしてほしい。
更新日時:2014.03.10

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