脇本 直人選手 (健大高崎)
短評
機動破壊を掲げる健大高崎にもまれながら成長を見せたアスリート型外野手。 彼を3項目を5段階で評価してみた。 ・打撃 3 甲子園ではノーステップながら高打率を記録。インコースに強く、非常に力強い打球を見せるが、外角速球を強く叩けない課題があり、また木製バットの対応だが、スイング自体は強いが、ボールを強くまだ叩くことができておらず、こねる当たりが実に多い。的確にボールを捉えることが課題になるだろう ・走塁5 甲子園で、4試合で6盗塁を記録した走塁が一番の持ち味。投手の隙を盗むのはもちろんだが、アウトを恐れない積極的な姿勢が一番の魅力だ。走塁技術は、チーム内でもトップクラスといっていいだろう ・守備2 打撃、走塁も魅力的だが、課題は守備にある。実際に見てみると、フライの追い方に不安があり、危なっかしいともいえる。短期間で改善できるのは難しいが、首脳陣も課題とみているはず。スローイングは前進してからの送球はそれほど違和感がなかったが、やはりウィークポイントとして注意深く見る必要がある。その点を少しでも解消できるか注目していきたい。
更新日時:2014.08.31
将来の可能性
精神的にもガムシャラで、なんとしてでもプロで飯を食っていこうという気構えを感じさせる。身体能力は高いが、なんでもこなすセンスの良さを持った選手ではなく、不断の努力でのし上がった選手。高いレベルにもまれることでどう変わっていくか注目をしていきたい。
更新日時:2014.08.31
短評
観戦レポートより抜粋(2014年8月22日) 健大高崎の足を大阪桐蔭バッテリーがいかに抑えるか、焦点はその一点に絞られていた。投手のクイック、捕手の二塁スローイング、一塁走者の二塁盗塁に要するタイムをここでおさらいしよう。 福島孝輔(大阪桐蔭3年・投手)のクイック……1.34~1.38秒
横井佑弥(大阪桐蔭3年・捕手)の二塁スローイング……2.00~2.06秒
※以上2人のタイムはいずれも明徳義塾戦(試合レポート)で計測したもの 脇本直人(健大高崎3年・外野手)の二塁盗塁……3.11~3.35秒
※以上は岩国戦(試合レポート)、利府戦(試合レポート)で計測したもの 福島、横井の最も速いタイムを合計すると3.34秒、脇本の最も遅い3.35秒をやっと刺せるレベルだ。
更新日時:2014.08.23
短評
観戦レポートより抜粋(2014年8月21日) 打席に立った脇本が初球の内角いっぱいのスライダーを下から払うように打って一塁線を激しく破り三者を迎え入れ、試合は完全に健大高崎ペースとなった。 このときの脇本の三塁到達タイムは超高校級と形容していい11.36秒。しかし、脇本は二塁を回ったあたりで一度スピードダウンしている。前の走者がストップするのかホーム生還するのか迷ったためである。それでも11.36秒で走っているところが超高校級と言われる所以である。
更新日時:2014.08.23
短評
観戦レポートより抜粋(2014年8月13日) 打者で目立ったのは断然、脇本 直人だ。 今春の群馬大会ではこれほどデリケートな打ち方をしていなかった(デリケートな打ち方というのは「ノーステップ」に近い打ち方のことである)。体の動きを極力削ぐことによって打ちにいくときのロスを排除しようという狙いだろう、それは見事に脇本の粗っぽいイメージを一変させた。 ちなみに、脇本のキャッチフレーズは“上州のゴジラ”。しかし、このキャッチフレーズでは脇本のよさは伝わらない。一番ぴったりくるのは“糸井2世”である。左打ちの強打と俊足の外野手と言えば、現在の野球界ではパ・リーグで打撃1位に居座り続ける糸井嘉男(オリックス)を置いて他にいない。 この日の第4打席は三塁ゴロに倒れているが、このときの一塁到達タイムは4秒を切る、3.99秒。文句なしのドラフト候補と言っていいだろう。
更新日時:2014.08.14
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