田嶋 大樹選手 (佐野日大)

田嶋 大樹

球歴:佐野日大

都道府県:栃木

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:76.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2014年3月23日)  大会屈指の左腕、田嶋 大樹佐野日大)に鎮西打線がどのように挑むのかに注目が集まった。大会前、腕の振りをサイド、スリークォーターから投げ分けると紹介されていた通り、1回表、サイドに近いスリークォーターからキレのいいストレートを投げ込む田嶋。高めに浮きがちなのが気になったがこれが打者近くで伸びて、1番中野 航汰を空振りの三振に仕留め、上々の滑り出しをみせる。  2回にはたびたび腕を上手に近いところまで上げて投げ込んでいたが、結論を急ぐならこの腕の振りのほうがいいと思った。まず、上手に近いほうが前(右)肩の早い開きを抑えられるので腕の出どころが見えづらい。早い肩の開きがないということは、同じ137キロのストレートでも球が見えている時間が短いということである。  スライダーも上手に近いほうが打者から見れば打ちづらいだろう。サイドに近い腕の振りから投げられるスライダーは大きい横変化を余儀なくされ、5人揃う鎮西の右打者に対しては甘く中に入ってくることが多いが、上手に近いところまで腕を上げると変化は縦になり、右打者の内角に絶妙の角度でえぐり込まれていく。具体的に言うと、右打者の軸足(右足)に絡みつくような角度で入っていくのだ。横変化が小さく、目に近い位置から高角度で落ち込んでいくので、見逃せばボールと判定されるとわかっていても打者はイヤイヤをするようにバットを振らされる。  左打者には見ているほうがアッと声を出してしまうような内角いっぱいのコースに腕を振ってストレートを投げ込み、打者の踏み込みを許さなかった。6回表には左打者の9番須崎琢朗の内角低めに伸びのある142キロのストレートをねじ込み、さらに続いてもう1球、同じコースに138キロのストレートを配して見逃しの三振に仕留めている。ちなみに、巨人のスカウトに聞くと、持参のスピードガンが弾き出したこの日の最速は144キロとのこと。十分な速さと言っていいだろう。
更新日時:2014.03.24

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