羽毛田 晶啓選手 (関東一)

短評

観戦レポートより抜粋（2013年月日） 関東一の先発は羽毛田 晶啓（2年）。182センチ80キロと恵まれた体格をした右の本格派だが、駒込戦での不調は続いているようで、先頭打者から四球を出す苦しい投球。併殺に打ち取ったが、2回表も一死二、三塁のピンチ。ここはスライダー、ストレートでカウントを使いながら、決め球としてフォークを使い、空振り三振を奪っていた。その後、毎回走者を背負いながらも打ち取ることができていた。米澤監督は無失点に抑えていることを評価した。 「素質は良い子ですが、まだ実戦経験が少ないからか、力を発揮出来ていません。不調ながら我慢して抑えたことに意味があり、良く投げてくれたと思います」 恵まれた体格を生かした右のスリークォーターから投げるストレートは130キロ台ながらも球威はあり、スライダー、フォークのキレも良く、あとはストレートのコントロールが定まれば、もっと楽に投球ができるはず。投球は急に良くなるものではない。ただ不調ながらでも抑えることが大切。 その我慢さが羽毛田にはあった。そうやって抑えながら少しずつ自分の能力を高めていけば良いと思う。結果ではなく、それを乗り越えてくれることを米澤監督は見守っているようだ。昨年のエース・中村 祐太も不調の時期が長く苦しんできたが、3年になって復活の兆しを見せた。こういう度量の大きさが高校生にとって大きく、力を発揮するきっかけになったと思う。