庄司 瑞選手 (日大山形)
短評
観戦レポートより抜粋(2013年08月17日) 一度大崩れしても、修正して1試合ごとによくなっていく選手は高いレベルで活躍出来る選手である。日大山形をベスト8に導いたエース・庄司 瑞(3年)の日大三戦は1失点完投勝利したが、7四球を出していた。課題となるのは制球力である。だがこの試合で大荒れしたのは序盤以降で、後半は外角ストライクゾーンへきっちりとコントロールされていて、よくなる兆候は見えていた。そしてこの試合は初戦以上の素晴らしい投球を見せる。 立ち上がり、二死三塁から作新学院の4番山下 勇斗(3年)に外角直球をうまく押し込まれて、右中間を破る二塁打を浴びて、1失点を失う。2回以降、庄司は立ち直りを見せる。庄司はこの試合からカーブを使い始めた。映像を見ると、カーブとはまた違った独特の握りをしていた。その握りから繰り出す変化球は110キロ台で、不規則な落ち方をしながらキャッチャーミットに収まる。作新学院打線はこの変化球に対応に苦労する。このカーブは効果抜群であった。直球、スライダーしかない庄司にカーブが加わったことで、作新学院打線は狙い球が絞りにくいものになった。 ストレートと比べて約30キロ差があるので、カーブを待つとストレートに振り遅れる。ここまで積極的な打撃スタイルで勝ち上がってきた作新学院打線から三振の山を築く。また140キロ前後の速球が適度に荒れる。庄司は一塁側に体が流れ、上半身を鋭く振り下ろすフォーム。体に近い軌道で腕を振る綺麗なフォームではなく、不規則で癖のある投球フォームであるボールの回転は汚く、綺麗なストレートではない。だがしっかりと投げ分けができているのを見ると、本人になり、リリースポイントを把握しながら投げることができているのだろう。 6回表、作新学院の5番小林 勇介(3年)から直球をとらえられ本塁打を浴びるが、後続を締める。 庄司は9回になっても球威、コントロールは衰えず、12奪三振1失点完投でベスト8進出を決めた。
更新日時:2013.08.18
短評
観戦レポートより抜粋(2013年08月13日) 庄司は西口文也のようなフォームだ。体全体を旋回させ、最後のフィニッシュで、一塁側へ身体が逃げるようなフォーム。常時135キロ~140キロ(最速142キロ)を計測。初回はボールが高めに上ずっていたが、徐々に角度あるストレートが決まる。そのストレートに加えて、打者の手元で落ちる鋭いスライダーに日大三打線が苦しんだ。
更新日時:2013.08.13