吉田 凌選手 (東海大相模)

吉田 凌

球歴:東海大相模

都道府県:神奈川

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:181.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

短評

観戦レポートより抜粋(2015年5月2日)  東海大相模の先発・吉田 凌。1年夏から高校生離れしたポテンシャルを示してきた吉田に対し、周囲が求めるハードルは非常に高かった。2年夏には神奈川大会決勝戦で20奪三振を記録するなど、ドクターKぶりは健在であったが、2年秋準決勝でサヨナラ負けを喫し選抜を逃したが、本来のボールではなかった。足りなかったのはストレートの勢い。強いストレートを投げたい意識は、試合前からのキャッチボール、遠投から感じられたのだ。  遠投では体を大きく使うことを意識し、下半身主導のステップから強く腕を振って、キャッチボールではテイクバックをコンパクトにバランス良く、一つずつ確認しながら投げていた。またフォームも以前よりコンパクトした形となり、これでもかというぐらい右ひじが中に入ることは少ななくなっていた。冬へ向けてフォームを矯正していたように感じた。  注目の立ち上がりだが、いきなり1番大工原壱成に右前安打を打たれるが、二死二塁から4番松尾健太をスライダーで空振り三振に打ち取るスタート。吉田の好調時は、145キロ前後を計測するが、この日の投球を見る限り、145キロも出ていそうな勢いはなく、135キロ~140キロ程度。分かっていてもストレートで押し込めるような勢いはまだなく、縦横のスライダー、カーブを軸に組み立てる。吉田のスライダーは、横滑りするスライダーするものの、フォークのように落ちるスライダーがある。横滑りするもので、カウントを稼ぎながら、追い込んで縦のスライダーで三振を奪うように、強力打線の桐光学園も吉田の縦スライダーをなかなか捉えられない。また合間に投げるカーブも、膝元に落ちて桐光学園の各打者がタイミングを崩されていた。  球数は165球ととにかく投げこんだ試合となった。それにしても、吉田のスライダー、カーブは桐光学園打線でも攻略が難しい精度の高い変化球。ストレートも制球に苦しんでいたとはいえ、昨年秋と比べると勢いがあるストレートだった。  プレッシャーのかかる公式戦では本来の投球ができないことが多い。今までリリーフでの登板が多かった吉田が、このように不調でも我慢しながら試合を作れることを証明したのは、大きな試合だったといえるだろう。夏に向けてピークを持っているか注目だ。
更新日時:2015.05.05

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