宮本 晃生選手 (寺井)
寸評
今年の石川大会で、唯一勝ち残った公立校のエース。左腕から繰り出すズシリと重いストレートは、角度もあって威力がある。 (第一印象) ややもっさりした印象はあるのですが、勝負どころではズバッと好いところに決まる爽快感が魅力。 (投球内容) 球速は常時130キロ前後ぐらいだと思いますが、勝負どころでは130キロ台中盤は出ているのではないのでしょうか。変化球は、カーブ・スライダー・スクリューと一通りあります。ボールに適度に散っているのですが、取りたいときにしっかりコントロールできる能力がないので、四球を連発して星稜高校戦では押し出しで失点。牽制・クィック・フィールディングも平均的で、特に大きな欠点は感じません。 <長所> 最後までグラブを内に抱えられていますので、ボールは適度にコーナーに散っています。足の甲でも地面を押し付けられているので、角度のあるボールが低めに決まることも少なくありません。ただ「球持ち」は安定せず、指先の感覚が悪いのか?ボールがバラついて、微妙なコントロールがつきません。 <課題> 「着地」までの粘りに欠けるので、けして「開き」が早すぎることはありませんが、打者としては合わせやすいフォーム。 腕をもっと、体に巻き付くぐらい強く振りたいところ。このへんは「球持ち」の浅さもあると思いますが、より変化球を活かす意味でも意識したいポイント。
更新日時:2013.09.11
将来の可能性
フォームの土台は悪くないので、指先の感覚が良くなれば将来的にはコントロールも好い投手になれると思います。また腕をもっと振れるようになれば、変化球も生きるでしょう。まだまだ総合力では物足りませんが、地方大学などでなら野球を続けて行ける素材だと思います。今後の本人の意識次第では、大化けするかもしれません。今後も、また何処かの試合で出会ってみたい左腕です。
更新日時:2013.09.11