桒原 樹選手 (常葉菊川)

桒原 樹

球歴:常葉菊川

都道府県:静岡

ポジション:一塁手, 二塁手

投打:右 / 左

身長:182.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

 選抜春江工業戦(2013年03月22日)で、センターバックスクリーンに豪快な一発を叩き込んだ 桑原樹 。来年に向けて、非常に楽しみな強打者が出てきた。 (第一印象)  打席では力が入りすぎていて、スイングにも無駄が多い。しかしその欠点を補ってあまりあるだけの、長打力・思いっきりの良さがこの選手にはある。 (守備・走塁面)  一塁までの塁間は、4.2秒強ぐらいと、プロの基準レベルに近いタイムを出します。新チーム結成以来の33試合で8盗塁と、足を売りにするほどではなくても、動けない選手ではありません。  一塁手としても、ソツなくこなしている印象があります。33試合で失策3つということで、極端に上手いわけではありませんが、平均的な一塁手といった感じです。  来年は、その身体能力を生かして他のポジションを任されるかもしれません。走力・守備力自体も悪くないのですが、やはり彼の売りは打撃です。 (打撃内容)  前足を軽く引いて、グリップの高さは平均的。背筋をピンと伸ばしてバランスは悪くありませんが、余計な力が入りすぎているのが気になります。始動は早めで、意外に対応力を重視したスタイル。打球の早さ・飛距離は圧巻。 <長所>  始動~着地までの「間」は取れており、緩急への対応は悪くないのでは? ただ踏み込んだ足元が、上半身の力を受け止めきれずブレてしまうので、外角への対応など、引っ張り切れない球に対しての対応が気になります。 <課題>  打撃の準備である「トップ」の形を作るのが遅れがちで、本当に速い球への対応が気になります。またバットの振り出しはよく、ボールを捉えるまではロスがありません。しかしボールを捉えてから、しゃくりあげるようなアッパースイングに変わるので、上手く低めの球を拾えれば好いのですが、高めの球に対し素直にバットが出るのかは疑問が残ります。打てるコース・高さが、かなり限られているのではないのでしょうか。
更新日時:2013.03.26

将来の可能性

 技術的になことを言えば、かなりツッコミどころ満載なのですが、資質的には非常に高いものがあります。この個性を重視する常葉菊川の指導は好きなのですが、上手く上のレベルで順応して行けない選手が多いのが気になります。出来れば早い段階で、癖のある部分はある程度修正してから、上のレベルに入って行って欲しいなぁと思う部分は少なくありません。ただ修正した時に、この豪快さ・おもいっきりの良さが損なわれないような成長を期待したいですね。
更新日時:2013.03.26

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です