高橋 凌平選手 (山形中央)

寸評

　昨夏は、三番・一塁手として4番の熊谷鴻志と共に中軸を形成。打撃での信頼感は、相当高いものがあったようです。新チームからは、エースとしても活躍。サイドスローから、相手の打ち気を逸らす投球を得意としているとのこと。夏の大会では確認できなかったので、選抜での投球が楽しみ。 （第一印象）　 　打ち損じても、体のバランスが崩れないスイングが魅力。一塁まで、けして勢いを緩めない走力にも好感。肉体の資質が高いというよりは、意識・意欲・センスに優れたプレーヤーといった印象です。　 （守備・走塁面）　 　一塁までの塁間は、4.6秒前後。これを左打者に換算すると、4.35秒前後と平凡なタイム。しかし最後まで手を抜かないプレースタイルは、きっと内野安打などをよび込むことでしょう。　 　一塁手だけに、あまり細かい部分まではよくわからず。しかし動きを見ていると非常に軽快で、きっと他のポジションをこなすだけの身体能力と野球センスがあるのだろうなという気が致します。　 （打撃内容）　 　前足を軽く引いて、グリップを顔の近くで高く添えます。始動がはやいアベレージヒッターなのですが、新チーム結成以来の40試合で4本塁打を放つように、チームで唯一1発を期待できるパンチ力があります。夏の山形大会でも、本塁打を放っていました。　 ＜長所＞　 　始動～着地までの「間」は充分取れているので、速球でも変化球でも対応しやすい打ち方。真っ直ぐ踏み出すように、内角でも外角でも幅広いコースに対応しようとします。空振りでも上体が崩れない、上半身と下半身のバランスの取れたスイングが魅力。　 ＜課題＞　 　最大の課題は、外角球の見極めが下手ところ。ボールになるスライダーがよく見えてない印象があります。またバットの振り出しも、体から離れて出てきます。少しドアスイング気味な軌道を、選抜までに改善できるのか注目されます。

将来の可能性

　外角の見極めが下手なので、多少内角を犠牲にしてもベース側に立つとか、インステップしてボールに踏み込むとかした方が良いのではないのでしょうか。野球への姿勢は良さそうなので、今後の取り組みに期待が高まります。選抜でもその野球センスの高さをぜひ確認したいものですし、投手・高橋　凌平　にも期待です。