伊藤 優輔選手 (都立小山台)

伊藤 優輔

球歴:都立小山台

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:176.0 cm

体重:67.0 kg

学年:卒業

寸評

 成立学園の試合を見ようと思い、少し早めに会場に着くと、中々素晴らしいボールを投げている投手に出会った。その男の名前は、 伊藤優輔。2年生ながらチームのエースナンバーを背負い、実に洗練されたマウンド捌きが印象的。新チームになれば、東京でも話題の好投手になれるだろう。    (第一印象)    中背の体格で、今は体格やボールに凄みは感じません。しかしコントロール・投球術・仕草など投手らしく、筋の良さを感じます。     (投球内容)    そんなセンスが勝ったタイプと思いきや、球速は常時135キロ前後、最速で87マイル(139.2キロ)を記録。一冬越えて最終学年になれば、コンスタントに140キロ台を記録できるところまで来ています。変化球は、カーブ・スライダーとオーソドックスな持ち球。むしろスライダーにキレがあり、この球でいつでもカウントをとれる安心感があります。    <長所>    グラブは最後まで内に抱えられ、両サイドの投げ分けは安定。指先の感覚にも優れ、制球に大きな乱れはなさそう。    体の開きも抑えられ、ボールが見やすい心配はありません。振り下ろした腕も体に絡んできますので、速球と変化球の見極めも困難。    <課題>    「着地」までの粘りがあっさりしているので、打者としてはタイミングが合わせやすいかも。更に足の甲で地面を充分押し付けられないので、力を入れて投げるとボールが上吊る可能性があります。ボールへの体重の乗せも発展途上であり、下半身の使い方全般に課題を残します。
更新日時:2013.07.10

将来の可能性

 けして球威・球速で圧倒するような、スケール型ではありません。しかしあえてこれからは、体の強さ・ボールの強さを意識して、そこに力点を置いて今後は取り組んでみてはいかがでしょうか。現状はセンスの勝ったタイプで、有力な大学に進んで行きそうなタイプ。しかし取り組み次第では、まだまだ体も一回り、二回りと大きくなるでしょう。上手くイメージを払拭できれば、投球の基礎がしっかりした上での、力強さを身につけることも充分可能だと思います。そうした時は、高校からプロというものも現実を帯びて来るかもしれません。まずはこの夏、何処まで躍進できるのか、密かに期待して見守りたい好投手です。
更新日時:2013.07.10

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