田中 裕貴選手 (芝)

田中 裕貴

球歴:

都道府県:東京

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:187.0 cm

体重:72.0 kg

学年:卒業

寸評

 テクニックを重視した小柄な左腕が多い東京都で久しぶりに現れた大型左腕候補。多くの人が目にするような球速のあるストレートを投げるわけではないが、奥行きのある逸材として今後の成り行きが見逃せない投手の一人だ。  左オーバーから投じる直球は125キロ前後。突出するスピードではないが、直球の回転は綺麗で、さらに腕の振りが速くなっていけば、すぐに130キロ台に到達していきそうだ。直球のコントロールは両サイドの投げ分けはしっかりしているが、高めに浮く事が多い。まだコントロールは甘く、押し込むような威力はないが、187センチから振り下ろす角度ある直球と適度にまとめるセンスに光るものがあって、1年夏からベンチ入りしていると考える。  クイックは1.2秒前後と標準のクイックが出来ており、リードの大きいランナーを見逃さずに鋭く入れる牽制、フィールディングの動きも187センチの長身にしては身のこなしが良く、野球センスの高さが垣間見える。 (投球フォーム)    投球フォームは横浜Denaの上昇株・王溢然を彷彿とさせる。  セットポジションから始動し、右足を真っすぐ上げて、左足は一本足で立つ。重心を少しずつ下げていき、インステップ気味に着地する。べた足に着地することなく、前膝を伸ばして、着地のタイミングを遅らす。  彼の長所は上半身の使い方。内回りの旋回で、しっかりとトップを作り、肘を上げる事が出来ている。そして振り下ろすように腕を振っていく。上から振り下ろしていくが、窮屈さも感じないスムーズな腕の振りだ。  ただ気になるのは最後のフィニッシュで、軸足をしっかりと折り曲げられず、踏み込んだ足が突っ張り気味で、うまく体重が前へ乗っていかないので、最後のフィニッシュで見体の近くで腕が絡んでいかず、あまりストレートは来ていない。187センチの長身にしてはバランスの良さを感じるが、細かく見ていくと下半身の使い方に課題を残す。下半身の動きを見直し、腕の振りを速くなるだけで、すぐに135キロ前後は到達しそうなポテンシャルは感じさせてくれた。  将来的には140キロ台まで到達出来る土台を築きあげ、尚且つ打者を打ち取れる実戦的なフォームに作り上げる事が出来るか注目していきたい。
更新日時:2012.07.19

将来の可能性

 187センチの長身ながら適度に纏まっている好投手。まだ高校1年生ということで、体力面が課題だが、これからの身体づくりで、恵まれた体格を活かす事が出来るか大変興味深い逸材。  一つ一つのプレーを手抜きすることなく行っている姿を見ると、自身の成長にはストイックに取り組める姿勢もあり、身のこなしも良いので、本格化した時が本当に楽しみなピッチャーだ。あと2年間。大型左腕に相応しい成長を見せる事が出来るか注目していきたい。
更新日時:2012.07.19

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