田村 嘉英選手 (龍谷大平安)

田村 嘉英

球歴:龍谷大平安

都道府県:京都

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:184.0 cm

体重:83.0 kg

学年:卒業

寸評

 下級生の頃から活躍してきた選手ですが、最終学年に入り力強さを増した印象があります。特にその球速以上に球威・勢いを兼ね備えたストレートは、見応えを感じます。 (第一印象)  経験豊富な選手ではあるのですが、かなり制球はアバウトです。特に甲子園の旭川工業戦では左打者が並び、左打者への投球に課題を残します。右打者には、外角低めに切れ込むスライダーを中心に投球が組み立てられており、予選の27イニングで四死球は4つと、けしてコントロールが悪い投手ではなかったのはず。 (投球内容)  球速的には、135~140キロぐらいと昨夏から殆ど変わっていません。しかしボールの球威・勢いは昨年よりも増している印象で、鍛えようによってはまだまだ速くなるのではないかという期待は抱きます。右打者低めに小さく切れ込むスライダーと左打者にはフォークとのコンビネーションで投球を組み立てます。甲子園の旭川工業戦では、このフォークの落ちが悪く、チェンジアップのような浅い沈みに終始しました。 <長所>  元来は、グラブを体の近くに抱え、足の甲でも地面を捉えられているように安定した制球力があります。ただ指先の感覚の悪さなのか? 左打者に対してはアバウトになり、その制球が活かせません。今後の課題として、左打者への制球があげられます。  腕を鋭く振ることができるので、速球と変化球の見極めは困難。そのため、スライダーやフォークは効果的には使えます。 <課題>  「着地」までの粘りは悪いと思いませんが、グラブを前に高く突き上げるせいか、ボール出所が見やすく「開き」が早いのが気になります。これでは、せっかく球速を磨いてもその効果は薄いでしょう。  またボールに球威は出てきたのですが、打者の手元まで伸びてきません。そのため詰まらせることはできますが、空振りを誘うことができない球です。その原因として考えられるのが、ボールにシッカリ体重が乗せられない下半身の使い方にあります。この辺を改善して行かないと、変化球も活きて来ないのではないのでしょうか。
更新日時:2012.08.19

将来の可能性

 故障などもあり、思い通りの3年間が送れたわけではないようです。ただ恵まれた体格を生かしたパワーあふれる球を投げており、今後の鍛えようによっては150キロ級の豪腕に大化けする可能性も秘めているのではないかと思います。そういった剛球で押すタイプを目指すのか、今までのように実戦的な投球に終始するのかで、今後は大きく道は別れます。私は、前者の力でねじ伏せるタイプを目指した方が彼には合うのではないかと思います。今後、彼がどんな投手になって行くのか、注目して見守りたいですね。
更新日時:2012.08.19

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