吉田 雄人選手 (北照)
寸評
北海道大会では19打数13安打と大当たりを見せたプレーヤー。昨年の主力・大野 雅也以来の大型プレーヤー。鳴門戦ではチーム初ヒットを放ち、突破口を開いた。浜田 達郎からも安打を記録し、アベレージヒッターとしての片鱗を見せてくれた。 (打撃) スタンスはオープンスタンス。グリップは高めに置いて背筋を伸ばして構えている。腰が据わっており、両目で見据えている。バランス良く構えることが出来ており、筋の良さを感じる。投手の足を降ろし始めたところから始動を仕掛けていき、足を小さく上げて状況に応じてステップを変えていく。インパクト時に踏み込んだ足はしっかりと踏ん張って、膝の開きを抑えることが出来ており、力が逃げることなく振り抜くことが出来ている。 トップの動きを見ていくと捕手側方向に引いていき、振り出していく。グリップは体の後ろに入りすぎないので、インパクトまでロスがないスイングが出来ている。ボールを捉える能力は高く、彼は空振りすることは少ない。いずれの打席もしっかりと捉える事が出来ている。前裁きで、スイングの軌道はコンパクトなので、遠くへ運ぶスイングではない。 ただ当て打ちにならず、最後までしっかりと振り切る意識があるのは良いといえる。軸のブレも少なく、北海道大会で大当たりを見せたのも頷ける内容だ。 (守備・走塁) 打球に対する反応はまずまずで、守備範囲の広さも標準レベルに達している。もう少し球際の強さを極めていきたいところ。地肩の強さは標準レベル。まずまずの返球を投げている。 塁間タイムは4.3秒前後と突出したタイムを記録出来なかった。盗塁を決めたが、それほど速いとはいえず、走塁面で光る場面は見られなかった。 まだ守備・走塁に関しては無難にこなしている感じだ。この2年で高いレベルを求めていきたいところ。
更新日時:2011.12.20