竹村 春樹選手 (浦和学院)

寸評

　秋の関東チャンピオン・浦和学院において、1年生ながら一番を任されている選手。甲子園での活躍が期待される、ショートストトップ。 （第一印象） 　残念ながら神宮大会の愛工大名電戦では、あまり持ち味が発揮できませんでした。まして遊撃には殆ど打球が飛ばず、彼の守備力がどのぐらいなのか正直私自身把握できないまま終わりました。選抜では、その辺もしっかり確認できることを楽しみにしております。 （長所） 　バットの振り出しもよく、スイング軌道にロスがなく最後までシッカリ振り切ってきます。また踏み込んだ足元がインパクトの際にもブレないので、体の開きも我慢できます。動作が小さい分、頭も動かず目線も安定しています。そういった、打撃の基礎がしっかりできています。 　一塁までの塁間は、4.2秒台と平均レベル。それでも新チーム結成以来の54試合で15盗塁を決めるなど、一番打者らしく足を生かすことができています。 （課題） 　神宮大会ではよく確認できませんでしたが、54試合で19失策の守備には安定感がありません。ただボールは転がってきませんでしたが、各動作は機敏で動きが緩慢だからミスが多いという選手ではないように思います。キャッチングに課題があるのか？スローイングに難があるのかわかりませんが、選抜では安定したプレーを期待したいですね。 　始動が投手のリリースを迎える頃と遅すぎるために、打てる球は限られます。遅くても投手の重心が沈みきって前に移動する段階ぐらいで動き出さないと、上のレベルのスピードやキレには苦労すると思います。

将来の可能性

　まだわからない部分も多いのですが、守備・走力共に発展途上の選手のようです。ただ打撃に関しては、始動が遅すぎる欠点を除けば、基礎がおさえられたスイングはできていると評価します。選抜では、もう少し細かい部分まで見られるのを楽しみにしています。来年世代において、関東を代表するショートストップに成長して欲しいですね。