近藤 卓也選手 (秋田商)
寸評
旧チームから主戦として活躍してきた投手で、秋田らしい恵まれた体格を生かした本格派です。2012年度の秋田を代表する投手として、今後の活躍が期待されています。 （第一印象） 昨夏の模様を観た印象では、まだ恵まれた体格を充分生かしきれていない感じでした。大型故に少し体のキレが悪く、シャープに体が使えるようになると、見違えるほどになりそうです。細かいコントロールはありませんが、制球に大きな破綻はなく、試合をそれなりにまとめられます。 （投球内容） 球速は、昨夏の時点で常時130～135キロぐらいといった感じでしたが、今はMAX143キロと噂されます。ブレーキの効いたカーブとのコンビネーション中心に、縦・横二種類のスライダーも織りまぜてきます。 ＜長所＞ お尻を一塁側に落とせる貴重な存在で、腕の振りの緩まないカーブや縦に鋭く落ちるような球種の修得も期待できます。さらに腕の振り下ろしにも無理はなく、体への負担も少ないフォームだと考えられます。 ＜課題＞ 「着地」までの粘りは甘く、体の「開き」も早くなり、ボールを合わされやすい傾向にあります。そのためコースを突いている球でも、踏み込まれて打たれてしまうケースも目立ちました。
更新日時：2012.06.11
将来の可能性
大型投手らしく、細かい部分では課題も少なくありません。まだまだ肉体の完成度も発展途上であり、夏までにどのぐらいの投手に育って行くのか気になります。けしてスケールがない素材ではないのですが、総合力で高校からプロ入りするほどものなれるかは疑問です。大学や社会人に進んで、じっくりとその将来性を開花させて行くタイプではないのでしょうか。
更新日時：2012.06.11