小西 遼選手 (桜ケ丘)
寸評
春季山口大会2回戦にて、昨秋県王者で、中国大会1勝の実力校・岩国相手に6回7奪三振、コールドゲームの完封勝ちをおさめて以来、県内に名前がとどろきわたった左腕。見るからに強靭な下半身を持ち、踏み込んだ足のスパイクでマウンド上の土をしっかりとつかみ、柔らかいヒジ使いのスリークォーターから投げ込まれるストレートは、力強く140キロ超 。県下一の速球派左腕を争う存在である。
◆春の衝撃
11年4月17日の春季大会、エース・菱田淳裕を除き、ほぼベストメンバーの試合巧者・岩国を封じ込んだのは、ノビのある140キロ超のクロスファイヤーと低目に決まるスライダーだった。4月23日の準々決勝・小野田戦では、おなじく好左腕の樫山淳と延長11回を投げあい、11回17奪三振と、「山口の奪三振王」にふさわしい投球内容だった。
◆夏の変貌
「速球派の奪三振マシーン」の称号を手にいれたが、夏は、三振にこだわらずに「勝てる投手」を目指した。特に、準々決勝の下関工戦では、「打たせてとる」投球内容で、内野ゴロ併殺3を記録し、相手に流れをやらない投球だった。球がきてないと判断すると我慢の投球、走り出すと得意のスライダーも交えた内容で、技巧派として変貌か。また、2度の二塁封殺を含む5度の守備機会では、カンのいいフィールディングを見せ、総合力もアップした。
更新日時:2011.07.28
将来の可能性
一見、筋肉質の体形だが、投げる・走る・打つ・守るという全てのプレイ時にバネを感じさせます。大学等で野球を続ける場合、速球派、もしくはバランスのいい投手を目指すかの明確な目標を持てば、着実に成長できる投手となるでしょう。
更新日時:2011.07.28