長澤 壮徒選手 (甲府工)

長澤 壮徒

球歴:甲府工

都道府県:山梨

ポジション:外野手, 遊擊手

投打:右 / 右

身長:183.0 cm

体重:84.0 kg

学年:卒業

寸評

肘の故障で苦しんでいた大型内野手が関東大会準決勝(2011年05月17日)で躍動した。長澤壮徒。1年春からレギュラーに座り、秋では4番打者に座っていたが、今月1月に故障で戦線離脱。実戦復帰したのはつい最近のことだという。5番ショートで出場した常総学院戦では先制ホームランを含む6打点を挙げる活躍を見せた。巨人の坂本勇人を目標に掲げる大型遊撃手を取り上げたい。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。バットを立てて構える。投手の足が着地したところから始動を仕掛ける。仕掛けのタイミングは遅く、仕掛けの遅さで彼は手元で呼び込んで打つタイプであることが伺える。足の上げは小さく、軸のブレをぶれることを防ぎ、頭が突っ込まない動作を取ろうとしている。スイングの弧はやや大きく、ボールの下を捉えて飛ばしていく選手である。スイングの迫力は中々のものがあり、リストが強く、捉えた打球は一伸びする。リハビリ中に懸命に左手でティーを行った成果が出ている。外角系のストレートと緩い変化球には強く、きっちりと捉えていくことができている。ただ遠回りするスイング軌道・腕の長さを見るとインコースが窮屈。本塁打では甘く入ったインハイのストレートを本塁打にしたが、まだ厳しく突かれると厳しい。天才的なインコース捌きを持つ坂本に追いつくには時間がかかりそう。この選手が課題に挙げているのは下半身の動き。下半身で踏ん張ることができずに軸足が浮いた状態で打ってしまう。そうなってしまうとしっかりとボールに力を伝えきれずに打つことになるので強い打球が打てない。しっかりと自分の課題を把握しているのはよいが、下半身の柔軟性を高めるトレーニングを積んでいくことが必要だろう。 (守備・走塁) ショートの動きをみるとやや下半身が硬く、身のこなしが良くない。ノーステップから追いついて強肩を見せ付けるシーンもあったとはいえ、ショートに求められる俊敏さ、フットワークの良さがある選手ではない。ショートをやらない時は外野手を守っているが、肩の強さを考えると将来的には外野手・三塁手としての適性を感じる。 気になったのは足の遅さ。塁間タイムは4.7秒前後で左打者に換算しても4.4秒前後で足を売りにする選手ではない。彼の足の遅さがショートをやる上で苦しんでいるのではないかと考える。
更新日時:2011.05.30

将来の可能性

打球の速さ・飛ばす能力は優れたものが感じられ、来年の山梨県を代表する大型内野手になれる可能性を持っているだろう。しっかりと自分の課題を把握している選手であり、意識の高さを感じられた。あとはその課題を克服できるように技術的な練習だけではなく、柔軟性を高めるトレーニングもしてほしい。今の柔軟性のままでは上のレベルで内野手としてやるのは難しいように感じる。そして強烈な縦の変化球を投げる投手にも対応するのは難しいだろう。普段の練習からその意識を持ってトレーニングを積み重ねてほしい。これほどの大型の選手。ぜひ開花してくれることを待ち望んでいる。
更新日時:2011.05.30

1 Comment

  1. 二村正春

    2024-03-20 at 12:10 PM

    二村君頑張って下さい💪同じ名字で同じ出身地です😁力の限り悔いの無いように応援しています😄

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