高橋 拓已選手 (前橋育英)

高橋 拓已

球歴:前橋育英

都道府県:群馬

ポジション:投手

投打:左 / 左

身長:178.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 前橋育英期待の2年生左腕であり、エースの池田 悠紀(3年)と共にチームを引っ張ってきた左右の2枚看板です。選抜の九州国際大付戦(2010年03月23日)では、先発のマウンドにのぼり2回でマウンドを降りるなど、全国レベルの厳しさを強く痛感させられる苦いマウンドとなりました。 (投球内容)  オーソドックスな左投げ投手で、球速は常時120キロ台後半~130キロ台前半ぐらい。現時点では、それほど球威・球速・球のキレに光るものはございません。それでも左腕独特の大きなカーブや右打者へのスクリューボールなど、相手の的を絞らせない投球が身上です。  気になるのはボールが適度に散っているのは良いのですが、ボール全体が高いのと制球がアバウトな部分。新チーム結成以来の秋の成績は、58回2/3イニングで四死球は26個と約イニングの半分近くにのぼります。通常制球の目安としては、イニング数の1/3以下に四死球を抑えるのが制球の目安になります。そのことからも、かなり制球がアバウトであることが伺えますし、一冬越えても改善されていないことがわかります。  またクィックは、1.25秒前後と高校生としては基準レベルですが、上のレベルの野球を想定するのならば基準は1.20秒になります。ただ左腕投手なので、常にランナーが目線に入りますし、牽制自体もまずまず上手いです。常に目配せをしながらランナーへの注意を怠らなければ、それほどクィック動作に関しては気にすることはなさそうです。マウンド捌きも、経験がある投手なので特に問題はありません。 (投球フォーム)  特に気になるのは、投球動作の際に、足の甲での地面への押しつけがなくなり、完全に足が浮いてしまっている点です。そのためボールは、どうしても高めに浮きやすくなってしまいます。  またテイクバックする時に、肘が両肩を結ぶラインよりも下に下がった状態から腕を引き上げるので、どうしてもボールを押し出すようなフォームになっています。そのためスムーズな腕の回旋を妨げますし、身体への負担も大きくなります。また「球持ち」が浅く、指先までしっかり力を伝えることができないので、ボールにバックスピンもかけられませんし、微妙な制球もつけにくい傾向にあります。
更新日時:2011.03.31

将来の可能性

まだまだ新2年生と言うこともあり、投球には物足りなさとフォームには課題を多く抱えています。それでも貴重な試合を作ることのできる左腕ですし、豊富な経験も持っています。これから順調に伸びていって欲しい選手ですし、群馬のみならず関東を代表する左腕に育って欲しいと期待します。これからも、見守って行きたい好投手でした。

更新日時:2011.03.31

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