高橋 匠選手 (山形中央)

高橋 匠

球歴:山形中央

都道府県:山形

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:174.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

2年生ながら、甲子園に出場した山形中央打線において、4番に座る強打者です。夏の山形大会では、19打数11安打と打ちまくり、パワフルな打撃を見せつけました。 (守備・走塁面) 一塁までの塁間を、4.4秒台と、左打者としては遅い部類です(ちなみに、プロの基準は4.2秒)。実際に夏の山形大会では、5試合で1盗塁と、足を売りにするタイプではなさそうです。 今回の観戦では、あまり守備はよくわかりませんでした。ただ2年生で外野の要である中堅を守っていたのですから、少なくてもチームの中では下手ではないのでしょう。実際試合を観る限り、可も不可もなしかなといった感じだったと思います。地肩についてはよくわからなかったので、今後の観戦ポイントとして注目して行きたいです。

(打撃内容) 基本的には、広角に打ち返す中距離ヒッターだと思います。ライトの頭の上を越えるような長打を魅せたかと思えば、外角の難しい球に、ちょんとバットを出してショートへの内野安打を打ったりと、意外な器用さも兼ね備えます。パワフルで強烈な打球のイメージを持ちますが、けしてそれだけの選手ではありません。 スクエアスタンスで、バランスよく構えます。投手の重心が下がる時に、前の足を手前に引いてから、本格的に始動します。ただそのタイミングが「遅すぎる仕掛け」になってしまい、一定レベル以上の球速やキレのある球を投げ込む投手には、差し込まれやすいと考えられます。それでもアウトステップで懐を開けながら、踏み込んだ足下がブレないでバランスよくスイングできています。これならば外角の球にもある程度ついて行けますし、内外角に対応した幅の広い打撃ができるのも納得です。 打撃の準備段階であるトップを作るのも平均ぐらいで、始動の遅さを補います。バットの振りだしは、けしてインサイドアウトの無駄のない軌道ではありませんが、大きな弧を描いて、ボールを遠くに運ぶ破壊力のあるスイング。もう少しスイングにキレが出てくるといいですね。頭の動きも小さく目線がブレず、身体の開きも我慢でき軸足にも粘りを感じさせます。技術的にも、しっかりしたものを持っています。
更新日時:2011.02.14

将来の可能性

守備や走力でのアピールが高い選手ではなさそうですが、打撃にはなかなか良いものを持っています。 技術的には、仕掛けの遅さ故にスピードボールへの対応が気になるところですが、そこを改善できてくると、上のレベルでも対応しうる打力を身につけられるかもしれません。 いずれにしても、2011年度の山形を代表する強打者として、今年の更なる飛躍を期待してやみません。
更新日時:2011.02.14

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