田村 勇磨選手 (日本文理)

田村 勇磨

球歴:日本文理

都道府県:新潟

ポジション:投手

投打:右 / 右

身長:178.0 cm

体重:70.0 kg

学年:卒業

寸評

 新2年生ながら、秋の公式戦で投球回数を上回る奪三振を奪った 田村 勇磨。一冬越えた選抜の舞台で、一体どんなピッチングをしてくれるのか、高まる気持ちを抑えながら、開幕戦の投球に注目してみた。 (投球スタイル)  まだ新2年生と言うこともあり、下半身の粘りに欠け上半身主導で投げ込んで来るフォーム。そのため球速表示こそ、MAX139キロを記録したものの、実際の球はそれほど手元では勢いが感じられない。ただこの投手の素晴らしいのは、縦横二種類のスライダーに、カーブやチェンジアップなども織り交ぜ、実に多彩な球種で相手の的を絞らせない配球。マウンド捌き・クィック動作・フィールディングにも破綻はなく、やや大きな牽制のモーションは気になるものの、新2年生離れしたマウンド捌きで、9回を1失点の完投勝利。序盤戦は、緊張のため腕が振れなかったが、この経験は次戦で必ず生きてくるはずだ。 (課題)  秋の大会では、四死球の数は投球回数の1/3以下と言う安定した制球力を誇っていたものの、選抜緒戦の香川西戦(2011年03月23日)では1/2以上の5四死球を出している。これは、この冬の間にフォームのバランスを崩したと言うよりは緊張からだったのだろう。ただそれでもボールが上吊る傾向が強いのと、着地までの粘りの無さが、打者からはそれほどタイミングを合わせるのに苦にならないフォーム。今の投球内容のままだったら、次戦対戦予定の九州国際大付打線は、けして見逃してくれないだろう。
更新日時:2011.03.24

将来の可能性

体格的には均整が取れ、投球にも大きな欠点がありません。ただその反面、凄みや高い将来性をまた強く感じさせるわけではありません。まだまだ現状は、淡々と投げ込んでいるだけといった感じで、投球のアクセントの付け方や、投球フォームにイヤらしさが物足りませんでした。  来年の夏までに、どのぐらいの成長が期待できるかはわかりませんが、北信越ではモノの違いを魅せるだけの実績を重ねつつあります。もう少し投球にもボールにも、自己主張するような存在感をまとうことができた時、ドラフト候補としてスカウト達のチェックも入ることでしょう。
更新日時:2011.03.24

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です