宮城 知秀選手 (糸満)

宮城 知秀

球歴:糸満

都道府県:沖縄

ポジション:遊擊手

投打:右 / 両

身長:179.0 cm

体重:74.0 kg

学年:卒業

寸評

 昨夏の沖縄大会決勝戦、あの島袋洋奨興南)を苦しめた一人の2年生打者がいた。その男の名前は、宮城 知秀。抜群の打撃センスと快速ぶりは、下級生ながら異彩を放っていた。そんな男が、いよいよ最後の夏を迎えようとしている。 (打撃内容)  重心を深く沈める独特の構えから、鋭い当たりを連発します。この選手、バットの芯でしっかりボールを捉える能力に優れ打球が転がることは少なく、ライナーで飛んで行く傾向が強いのです。そのため、一塁までのタイムを計測させてくれないと言うスカウト泣かせな選手でもあります。  構えも独特なのですが、始動も早くから足を引き上げて、長く空中でキープします。そのため、ここまで早いタイミングで始動すると、投手が投げるフォームを意図的に変えることができるタイミングなので、打撃フォームが崩されやすい恐れがあります。引き上げた足を、ベース側にしっかり踏み込んで来るインステップ。通常左打者は、最初の一歩目をいち早く切るために、一塁方向に踏み出すアウトステップを採用する選手が多いのです。しかし彼は、俊足選手でありながら、足を活かすよりもきっちり打ってから走ることを重視したタイプです。またしっかり踏み込んだ足下が、インパクトの際にブレないでスイングできるので、外の球でもきっちり叩くことができています。  打撃の準備段階であるトップの位置に、あらかじめグリップを持ってきているので振り遅れる心配はありません。バットを振り出す角度はよく、ミートポイントまで一気にバットを振り下ろす無駄のないスイング。それでいて大きな弧を描きながら、最後まできっちり振り抜きます。頭の動きも小さく、体の開きも我慢でき、軸足にも粘りを感じます。かなり個性的な打撃フォームではあるのですが、抑えるポイントはしっかりおさえて技術の高さを兼ね備えます。 (守備・走塁面)  昨年の夏までは、左翼手として出場。しかし新チーム以後は、遊撃手にコンバートされました。元々外野手としても、落下点にいち早く入る打球への勘もよく、送球にも力強さがあり、地肩の強さも感じさせてくれました。  一塁までのタイムは計測できませんでしたが、マークされる中でもきっちり盗塁を決めるように、かなり脚力があることが考えられます。その高い身体能力を活かして、どんな遊撃守備を魅せてくれるのか、ぜひこの夏は確認してみたいところです。
更新日時:2011.06.23

将来の可能性

  身体能力の高さが光る沖縄球児達の中でも、非常に際だつポテンシャルを持っています。打撃も一見癖のある動きをしているように見えますが、実に基本はおさえられています。ボールを捉える嗅覚にも優れ、しっかりバットの芯で射貫く能力があります。順調に伸びていれば、ドラフト候補として追いかけても好いのではないかと言うものを、昨年は感じさせてくれました。果たしてこの一年でどのぐらい伸びているのか、大いに期待してみたいところです。
更新日時:2011.06.23

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