石橋 司選手 (浦和学院)

石橋 司

球歴:浦和学院

都道府県:埼玉

ポジション:外野手

投打:左 / 左

身長:182.0 cm

体重:73.0 kg

学年:卒業

寸評

スーパー1年生 石橋司は今年の春季関東大会で呼ばれた名である。名門・浦和学院で1年春からレギュラーに座り、水戸桜ノ牧戦でホームランを放った。1年夏はレギュラーとして出場し、1年秋は主力級の活躍。神宮大会では日大三吉永健太朗から二塁打2本を打ち、全国の高校野球ファンに大きくアピールした(2010年11月16日)。まだ技術的な粗はあるものの、長打力は抜群。俊足を活かした走塁・守備のレベルも高く、1年生としては非常にレベルの高い外野手だ。オリックス1位に指名された後藤駿太の1年秋と比べても上といえるだろう。 (打撃) 打撃は33打数18安打(打率.545)と大当たりを見せた。6番打者だが、打線の核である。 スタンスはオープンスタンス。グリップを高めに置いて構える。投手の足が降りたところから始動を仕掛け、一度足を上げて、足を一本足のように上げて踏み込んでいく。トップを深く取っていく。グリップが入りすぎており、インコースは捌き辛くなっている。スイングスピードは中々速く、振り切ってくるので、迫力を感じさせる。打球はこすった当たりでも速い。何よりもフォロスルーが大きいので、しっかりと振り切った打球は普通の選手に比べて打球の伸びが違う。 ただ頭が動くので、上下動が激しいフォーム。理由は一本足のように足を上げてしまうからだろう。大きく足を上げれば大きくエネルギーを捻出できるのだが、上下動が激しいフォームとなり、軸がぶれる。今のフォームに拘るか、高いレベルに対応するために動作の小さいフォームに改良していくか。ただこの打撃フォームによって今の打撃が成り立っているので、簡単にメカニズムを変えるのは難しい。今のフォームで軸を安定させることができるか。それが崩れなければ、高校レベルなら高いパフォーマンスを発揮する選手だろう。 (走塁・守備) 塁間タイムは4.00秒~4.10秒前後。盗塁センスは高く、積極的に走りにいって塁を盗むことができている。 守備を見ると捕手の指示ということもあるかもしれないが、極端なポジショニングを取る選手。打者に応じて守る位置を変えており、意識の高さは感じる。打球の反応は良く、俊足ということもあって到達するのが速い。ただ肩はどこか痛めているのか、回転の悪いボールがあった。日大三戦では肩をアピールする場面があったが、カットマンに返すだけに終わった。来年には送球面を鍛え、本物の強肩強打の外野手になってほしい。
更新日時:2010.12.21

将来の可能性

久しぶりに強打の外野手と呼べる外野手の一人。粗いフォームをしているが、2年後はドラフト候補として注目される実力はある。脚力も高く、ポテンシャルの高さを考えたら後藤駿太より上だといえる。今後の2年間で、ドラフト上位候補と呼ばれる選手になるか注目してみたい。
更新日時:2010.12.21

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