湯本 翔太選手 (日本文理)

湯本 翔太

球歴:日本文理

都道府県:新潟

ポジション:外野手

投打:右 / 左

身長:180.0 cm

体重:77.0 kg

学年:卒業

寸評

 新潟県勢初の甲子園決勝まで進み準優勝を果たした09年に、1年生ながら7番・中堅手として試合に出場していた選手。秋には、北信越 No.1打者として、注目されていた逸材です。選抜緒戦の香川西戦(2011年03月23日)でも、右に左にセンターへと幅広く打ち返す打撃で、その存在感を強烈にアピールいたしました。 (持っているもの)  この選手の素晴らしいのは、打席でリラックスして構え、高い集中力で打席に立てる点です。また非常に球足が鋭く、プロの基準を満たすだけの打球の速さを兼ね備えます。膝の使い方が柔らかく、低めの球への対応と見極めに優れます。けして長距離打者ではないのですが、対応力の高い打撃には高い評価ができます。 (物足りないもの)  選抜2戦目の九州国際大付戦(2010年03月28日)では、相手バッテリーが低めの対応力の高さを評価し、高めのストレートを上手く活かす配球に変えてきました。低めへの意識が高いために、高めへの見極めや対応が甘いことが露呈されました。更に高めを意識させておきながら、低めに落ちるチェンジアップを振らせるなど、まだまだ高低の揺さぶりについて行けないなど、この日は完全に抑え込まれるました。  実際に打撃フォームを分析してみると、始動が遅すぎるために、打てる球は極限られている印象があります。どの方向にも打ち返す技術は有するのですが、どの球でも打ち返せるタイプではないことがわかりました。特にアウトステップするので、外角の高め近辺の球には、どうしても対応仕切れない弱さがあるように思えます。もう少し幅のある打撃を身につけないと、相手に馴れられると苦労する穴が存在します。 (守備・走塁面)  新チーム結成以来の121打席で、盗塁を16個決めています。これをプロ野球のシーズン規定打席である446打席に換算すると、1シーズン59個の盗塁を記録する換算になり、かなり走れる選手であることが伺えます。しかし香川西戦でも果敢にも盗塁に挑みましたが刺されたように、上のレベルで足を売りにするほどの絶対的なスピードはないのかなと言う印象を試合を観る限り致しました。  ただそれ以上に気になったのは、左翼手としての守備力と地肩の弱さ。打球に対する反応、ボールへの処理にも光るものはありませんし、何より上のレベルを意識するのには、地肩の弱さが気になります。こういった部分は、身体能力を高く評価して判断される高校生外野手としては、大きなマイナスポイントになることは否めません。個人的にも、ディフェンス力の物足りなさが一番気になりました。
更新日時:2011.03.29

将来の可能性

 打撃の将来性では、非常に楽しみなものがある選手です。ただ現時点では、打てるボールがかなり限られている点。守備力が大きく物足りない点を考えると、高校からプロに行く選手ではないと判断致します。それでも高いレベルの野球でやって行ける潜在能力を感じますので、これから有力な大学などに進んで、その課題を克服して行くことを期待します。元々は、もっと早めに始動して幅の広い打撃をしていた選手。課題の克服が、けして不可能ではないと考えます。夏までにぜひもう一度見てみたいですし、今後も末永く見守って行きたいと思います。  
更新日時:2011.03.29

寸評

1年夏にしてスタメンを掴み、甲子園準優勝を経験した湯本翔太。以降もチームの中心選手として活躍してきた。選抜でも注目される湯本翔太を夏の決勝戦から振り返りたい。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。グリップを肩の位置に置いて背筋を真っ直ぐ伸ばして構えている。投手の足が降りたところから足を上げて、リリースする直前にトップに入り、踏み込み足は真っ直ぐ踏み込んでいく。トップの動きは小さいが、まだトップの位置が定まっていない状態。頭の位置は動きを抑えようとしているが、たまにそっくり返る癖が見られる。スイングスピードは速く、打球もかなり速い。ただ打球を巻き込むタイプなので、打球方向が限定されるタイプではないだろうか。動作は小さいが、ややカクカクとした打撃フォームで、柔軟性を感じない打撃フォーム。スイングスピードの速さが売りだが、何か連動していかないため勿体ないフォームになっている。 (守備・走塁) イージーな打球が多かったため守備範囲の広さ、地肩の強さについてはわからず、1年夏の甲子園を見た限りではそれほど肩自体は強くなかったと記憶しているので、昨年のセンターの山之内 諒と天秤をかけてどちらがセンターを守るべきかといったら俊足強肩である山之内になる。今年もレフトで登録されているが、守備力の高さを披露していかないと中距離打者タイプの彼は評価されない。 塁間タイムは4.20秒~4.50秒と左打者としては平均的。それほど足を売りにするタイプではないが、公式戦10試合で5盗塁を決めており、先の塁を盗む意識はあるように感じられる。
更新日時:2011.03.18

将来の可能性

抜群のヘッドスピードは光るものを感じられる。ただ攻守ともに荒削りなためトータルで見ると中途半端な選手に映ってしまう。打撃面では確実性の向上、守備では確実にこなす、バックアップを怠らず、強い送球ができること。注文を付ける部分は多いが、その課題を解消していかないと上のレベルの活躍は厳しいと考える。均整の取れた体格・抜群のヘッドスピードの速さを見れば並みの選手ではないことはすぐに分かる。まだ彼の実力を発揮できていない。選抜では変化を遂げることができるか。注目である。
更新日時:2011.03.18

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