揚村 恭平選手 (鹿児島実)

揚村 恭平

球歴:鹿児島実

都道府県:鹿児島

ポジション:一塁手

投打:右 / 右

身長:180.0 cm

体重:92.0 kg

学年:卒業

寸評

鹿児島実の4番打者。2年春に名門・鹿児島実の4番に座る。その豊かな体格はスラッガーとして雰囲気を漂わせる。いかにも打つことが大好きな選手で、常にフルスイング。オーバースイングに見えるが、それが彼の良さ。ただ彼も名門の4番のプレッシャーに押しつぶされているのか。どうも当たりが止まると引きずる傾向がある。悩む4番・揚村 恭平を取り上げてみたい。 (打撃) スタンスはスクエアスタンス。引き手を捕手側に引いて、グリップを頭の近くに置いてどっしりと構える。グリップの位置が高く、捕手側方向に引いているので、トップに入るまでの時間を省くことはできているが、彼の場合はリストワークが硬くなってしまっている。 投手の足が着地したところから始動を仕掛けていき、足を小さく上げて真っ直ぐ踏み込む。トップの動きを見て行くとグリップが入りすぎてしまい、インコースが捌き辛い。またトップの位置が下がってしまい、アッパースイングになってしまう。そのため高めの速球を苦手にしている。カーブの対応にも苦労しており、確実性を欠いている。 甲子園の時と比べると苦しんでいるように思える。甲子園の打撃を振り返るとスイングもずっと鋭かったし、何よりも打席内で余裕があった。しっかりとボールを呼び込んでストレート、変化球も巻き込んで飛ばすことができていた。 (守備) 今は、下半身の動きが悪いため、守備範囲が狭い。球際に弱く、少し送球が逸れるとボールを後ろに弾いてしまう。上のレベルでもファーストをやりたいのであれば、守備力向上は不可欠。 冬場でどれだけ成長するかがポイントだ。 足が遅いのは致し方ないが、体のキレをつけて欲しい。キレが出てくれば、打撃、守備も更にレベルアップできるだろう。
更新日時:2010.12.24

将来の可能性

彼は打撃オンリーの選手なので、打撃でどんどんアピールしていかなければならない。ただ打たなければならないという気持ちが強すぎて、打席内で余裕が感じられない。ボールをしっかりと見極めてから打つべきだろう。技術的な課題はあるが、まずはこの選手には4番として余裕を持った心境で打席に立って欲しいということ。そして体を絞って体のキレを取り戻して欲しい。 来年の高校生でスラッガーと呼べる一塁手が少ない。私もどちらかというと好打者タイプを多く取り上げてきた。彼には飛ばす才能は天性のモノがあるだろう。彼の飛距離、打球の速さは170センチ弱の選手では絶対に打てないものだ。それは誇りに持っても良い。ぜひ来年は甲子園のレフトスタンドに放物線を描くホームランを見せてもらいたい。彼がドラフト候補と呼べるパフォーマンスを示すことができれば、来年の高校球界は大きく盛り上がる。
更新日時:2010.12.24

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