小野瀬 大勝選手 (水城)

寸評

1年生ながら水城高校の3番打者を務めていたノーステップバッター。夏の予選ではレギュラー陣トップの打率。485をマークしている。秋では公式戦の打率.192と苦しんだが、選抜では成長を見せることが出来るか。 （打撃） スタンスはスクエアスタンス。グリップを高めに置いて予め捕手方向に引いて膝を曲げて構えている。どっしりと構えることができており、雰囲気を感じさせる。殆どステップを取らないノーステップ打法。始動を仕掛けていくのは投手がリリースする直前にトップの動作に入っていく。深くとっていき、振り出していく。スイングは豪快で、1年生とは思えない力強いスイングを見せる。始動の仕掛けを遅くして、ノーステップで踏み込み、手元で引き付けて打っていく。独特のメカニズムで打つ打法なので、賛否両論が分かれると思うが、この打法をモノにするにはしっかりとした研究、鍛錬がないと完成することができない。 (守備・走塁) 一塁と二塁を守っていたが、将来性を考えれば絶対にセカンドを守ったほうが良いと考えるので、セカンドの守備を振り返りたい。足捌きは軽快で、ファーストから映った選手として動きは悪くない。まだ完璧に上手いとはいえないが、セカンドとして鍛えて欲しい。 塁間タイムは図ることはできなかったが、積極的な走塁はできており、レフト線のヒットを懸命に走って二塁打にすることができていた。こういう一生懸命さは失ってほしくない。

将来の可能性

独特のメカニズムで打つ選手なため非常に評価が分かれる選手だが、プレーのすべてに懸命さがあり、姿勢はしっかりしている。この打法を貫いていくか、それとも少しずつ微調整していき、自分の打撃フォームを築くかは彼次第だろう。選抜ではどのような変化が見えるか注目してみたい。